（１）2021年卒学生の就職活動はどうなっているのか？

①経団連は採用予定の企業に「柔軟な対応を呼びかける(4月6日付)」

経団連とは日本の代表的な企業で構成され、新卒採用において「就職協定」を普及させてきた団体です。

②会社説明会、面接などにWEB方式導入が進む

専門学校生は、例年ですと4月頃に学校などで合同企業説明会があり、就職活動が本格的にスタートですね。

③緊急事態宣言以降の動きはWEB方式での採用活動も停滞していると推測します

• 「先輩より厳しくなる」が83.8％ 新型コロナの影響大きく（NHK就活応援ニュースゼミ）
• 新型コロナウイルス感染拡大による21卒採用活動への影響調査【確報版】
  （PR TIMES）

（２）この状況に対して学生の皆さんはどう対処していけば良いか

①現時点で学生の皆さんが心がける第一は「焦らずに、的確な情報をしっかり得ていくこと」

★遅れているかもと焦らない

あなたの就職活動だけが遅れているのではなく、日本全体の就職活動・採用活動が遅れています。焦らないでください。
上述の通り、多くの企業でテレワーク(在宅勤務)を進めています。採用の多くは「人事部」という組織で行います。

勿論、それでも焦るし、不安になることは良く分かります。不安は1人で抱え込まないようにしましょうね。


★的確な情報収集をはかること

皆さんが直接的に就職活動の情報を入手する方法は主に３つあるでしょう。
・就職情報提供サイト（当キャリアマップなど）
・SNSや仲間同士による学生間ネットワーク
・学校の就職支援組織（就職指導部、キャリアセンターなど）

これらを小まめにチェックして最新の情報を得るようにしましょう。
そして、こういう状況で、それぞれの情報源について留意しておきたいことがあります。
まず、「就職情報提供サイトの鮮度について」各サイト運営会社の営業・制作担当が各企業を訪問して情報をアップデートしていきます。

②改めて申しますが、WEB方式の会社説明会などにハード面（機器）の準備を。
先に述べたように、今後の就職活動で「WEB方式」が多くなっていくのは間違いないです。

それに備えて、必要な機器や回線環境を準備しておきましょう。専門学校生の皆さんの多くは、その点を得意とする方が多いので頼もしいですね。

③備えあれば憂いなし＆実際の仕事にも通じる「柔軟な対応力」を発揮しよう

ご存じの通り、東京オリンピックが延期になりました。

西沢敏美（にしざわとしみ）
キャリアコンサルタント・大阪人間科学大学キャリアデザイン講師