シェフに試作品を食べてもらう瞬間は、毎回緊張の連続です。ガナッシュの状態、パート・ド・フリュイの硬さがほんの少し違うだけで、味のグラデーションが崩れ、やり直しになることも。最悪の場合はボツになることすらあります。
だからこそ、シェフが出してくださった貴重なアイデアを無駄にしないよう、試作にはいつも本気で向き合っています。
「ええやん!」
この一言をいただけた時の喜びは、自分にとって何よりの励みであり、小さな自信へとつながります。
そこから、1mm単位で各パーツの厚みを調整しながら、シェフと共にベストなバランスを探っていきます。
UPDATE:2025.07.15
シェフが生み出す素材のペアリングやマリアージュには、毎回驚かされます。次々と生まれる新しいアイデアを聞くたび、「どんな味わいになるんだろう?」とワクワクしながら開発に取り組んでいます。
「なぜこの組み合わせなのか?」
シェフの意図を伺う前に、まずは自分なりに考えます。どんなパーツで表現すべきか──ガナッシュか、パート・ド・フリュイか、あるいはプラリネか。どう構成すれば、シェフが思い描く味に近づけられるのか。試行錯誤を重ねながら、形にしていきます。
UPDATE:2025.07.14