元鮮魚店なので魚料理に自信あり
枚方と書いて「ひらかた」と読みます。枚方は大阪府の北東部、「北河内」と呼ばれるエリアに位置する中核市です。
枚方でとりわけ有名なのは“ひらパー”の愛称で親しまれる遊園地「ひらかたパーク」。そして、ひらパーの最寄駅、京阪本線「枚方公園」駅から徒歩2分の場所に当店「割烹 藤」があります。
割烹 藤の創業は1979年。先代社長の祖父が開業しました。前身は初代社長の曽祖父がはじめた鮮魚店。実は2022年まで、割烹料理店と鮮魚店の2本柱だったのです。それだけに水産物の目利きは鋭く、「おいしい魚料理なら藤」と評判の声をいただいています。一年を通して春は鰆(さわら)、夏は鱧(はも)、秋は秋刀魚、冬は河豚(ふぐ)など、旬の海の幸をご堪能いただいています。
ご当地の言葉「くらわんか」をメニューに採り入れる
名物料理は「くらわんか汁」「くらわんか鮨」「くらわんか御膳」「くらわんか素麺御膳」などです。
「くらわんか」とは「食べないか?」を意味する言葉。江戸時代、淀川を往き来する大型船に接近して飲食物を売っていた小舟が、乗船客に「くらわんか?」と声をかけたことから、くらわんか舟と呼ばれ始めました。さらにその後「くらわんか」は枚方の言葉として定着していったのです。
「くらわんか鮨」は2002年、枚方のご当地ソング「オーシャン音頭」が発売された際、枚方市行政から「この街の名物となるメニューをつくってほしい」と依頼され、考案したもの。淀川に繋がる「桂川」「宇治川」「木津川」の三川の合流をイメージし、国産の鰻蒲焼き・胡瓜の塩漬け・小鯛の笹漬けと、3色の押し寿司にしてみました。酢飯には、枚方市の市花である菊の花を混ぜ込んでおります。
「くらわんか汁」は、ごぼう・厚揚げ・鶏肉・おからのお吸い物。くらわんか舟が提供していた汁物がルーツです。くらわんか汁のレシピを記憶している90代のお年寄りにつくり方を習い、割烹 藤が再現した貴重なメニューとなっております。「くらわんか御膳」は、くらわんか汁、くらわんか鮨をはじめとし、旬の素材を使ったお料理で整えてみました。
「くらわんか素麺御膳」は北河内の特産品である河内素麺を添えております。「河内の糸」とも呼ばれる白くて細く、しなやかなコシがある素麺です。特産品といっても、たくさん製造されているわけではありません。現在、製造しているのはひと組のご夫婦のみ。本来は高級料亭などでしか味わえない幻の素麺なのです。
近年はスイーツにも力を入れる
この頃はアイスクリームなどスイーツメニューも人気です。「揚げわらび餅」はわらび餅の食感を絶妙に残しつつ揚げた、さくさくとぷるぷるをともに楽しめる新食感となっております。「菊人形味噌アイス」は枚方の老舗、北村みそ本家の味噌を使ったご当地アイス。名前の由来となった菊人形とは、明治時代から始まった枚方の秋の催事「菊人形展」を由来としています。
スイーツはどれも2022年に料理長に就任した37歳の若き料理長が考案したもの。割烹 藤はこのように伝統を守るのみならず、絶えず新しい味への挑戦を続けています。
幸せを感じていただける時間と空間を提供し続ける
店内が広いのも特徴です。カウンター席、テーブル席、掘りごたつがある小上がり、さらに個室が6部屋もあります。そのうち3部屋は障子をはずすと60名弱の大人数にも対応できるキャパシティがあり、冠婚葬祭、歓迎会、同窓会などにも重宝されているのです。お一人様から団体様まで幅広い需要に応え、お客様にとても喜ばれています。
お客様がお帰りになられる際、「おいしかったわ」「来てよかった」「楽しかった」とお声をかけてくださると、やりがいを感じます。「食を通じて健康に貢献し、幸せを感じていただける時間と空間を提供し続ける」。それが私どもの信条ですから。
そんな「くらわんか」の食文化が根づき、人情味あふれる枚方で働いてみませんか。一緒に働いていただける方を募集中です。ぜひともキャリアマップからご応募ください。