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2025.11.27 5
建設の仕事には、土木と建築、現場とデスク、仕事と私生活など、さまざまな“二つの世界”が存在します。そして、それぞれの世界には異なる視点や役割があり、理解を深めることで自身の視野を広げることができます。 今回は、現場で働く人々の声をもとに、建設の世界にある三つの“二刀流”をひもといてみました。その中にどんな学びや面白さがあるのかをみていきましょう!     お話をうかがったのは 日本土木建設株式会社(本社:大阪府泉佐野市)  [IMG_2453-133.jpg] 左:岩間俊哉さん(建築部 部長) 右:林幸博さん(建築部 現場監督)       ■  二刀流①:土木 × 建築 ~まちを支え、暮らしをつくる~ 土木と建築、一見すると同じ“建設”の仕事に見えますが、実際にはまったく異なる専門性と感覚が求められます。   ▶ 土木は“見えない世界”をつくる仕事土木は、道路・上下水道・造成・擁壁・橋など、まちの基盤を形づくる仕事です。 地中の状況は掘るまで完全には分からないため、現場の状況や資料から慎重に読み解き、見えない部分を正確に設計・施工する力が求められます。 [IMG_2602-203.jpg] また、大規模なエリアを扱うからこそ、精度が求められるという一面もあり、ダイナミックな重機作業のイメージとは裏腹に、実は非常に繊細でロジカルな判断が求められる仕事でもあります。   ▶ 建築は“見える世界”をつくる仕事建築は、病院・学校・住宅・商業施設など、暮らしを支える空間そのものをつくる仕事です。 図面の線や数字を、壁・床・窓という形あるものに立ち上げ、使う人の動線や居心地までをも空間に反映させていきます。用途・デザイン・周辺環境に応じて、安全性だけでなく、見えるものをどう美しく、使いやすく仕上げるかも重要です。 [IMG_2595-197.jpg] 完成した建物は人の目に触れ、日常的に使われるため、「形として残るやりがい」を強く感じられることも建築の魅力です。   ▶ 土木と建築、両方を知る“強み”とは?日本土木建設では、土木と建築、どちらの分野にも関われる体制が整っています。 建築と土木の専門性はまったく別のものですが、一方ではお互いを補完し合う関係。両方を経験することで、敷地・地中・外構・建物内部を一体で捉えられるようになり、完成までの流れがより立体的に理解できます。 どちらか一方だけでは得られない視点を持てることが、二つの領域を知るメリットです。 [IMG_2556-181.jpg] ■  二刀流②:現場 × デスク ~動く”と“考える”を行き来する仕事~ 施工管理の仕事というと、「ずっと現場に立っている体力勝負の仕事」というイメージがあるかもしれませんが、実際の施工管理は“現場に立つ仕事”であると同時に、“デスクで考える仕事”でもあります。   ▶ 現場:みずから“動き”判断する現場では、作業の進み具合、安全、品質を確認しながら、協力業者へ指示を出し、日々の流れをコントロールします。材料が搬入される日や、確認作業が多い日は現場に立つ時間が増えますが、日によって状況は変わります。 [IMG_2572-183.jpg] 土木の場合は現場のエリアが広く、1つ判断を間違えると影響が大きいため、現場での確認作業も多くなりがちです。   ▶ デスク:工程を“考える”図面の読み取り、書類作成、写真整理、工程表の作成、発注・段取り、協力業者とのやり取りなど、現場を円滑に動かすための準備と管理はデスクで進めます。実際には想像以上にデスクワークが多く、工事によっては 「デスク 8:現場 2」 という比率になることもあります。 [IMG_2249-44.jpg] どの職種がいつ現場に入るのか、どの材料をどのタイミングで発注するのか、そうした判断を先回りして考え、全体の流れをつくるのが施工管理の“頭脳の仕事”。現場とデスクを行き来しながら、「安全に、品質よく、工程通りに進めるための最適解」を日々導き出すことが、施工管理の役割です。   ▶ 一、二年目は現場経験を積もう新人時代は、資材の名前や危険箇所、作業内容を理解するために、まず現場で経験を積むことが中心になります。現場での実体験があるからこそ、「この図面では安全が確保できない」「この工程では職人さんが動けなくなる」といった気づきが生まれ、段取りの質も向上するからです。 現場でのスキル、デスクでのスキルを両輪で磨いていくことは、施工管理としての成長には不可欠。日本土木建設では、新人にも早い段階から「自分で考える」仕事を少しずつお任せして、判断の幅を広げられるように育成しています。 [IMG_2291-61.jpg]   ■  二刀流③:仕事 × プライベート ~自分らしい時間を大切にできる働き方~ 建設の現場は体も頭も使います。リフレッシュできる時間がないと、心身の健康や仕事の質にも影響が出るため、オフの時間をどう過ごすかはとても大切です。建設業には「忙しい」「休みにくい」というイメージが根強くありますが、実際には段取り次第でプライベートの時間をきちんと確保できる場面も多いんですよ。事前に予定を共有しておけば連休の取得も可能ですし、地元泉州のお祭りに参加するためのお休みも大丈夫です。   また日本土木建設では、「働き方は一人一人違っていい」という社長の考えのもと、プロ野球の観戦ができる福利厚生等もあり、仕事と私生活のバランスを取りやすい環境が整っています。 [IMG_2148-6.jpg] いかがでしたか?  建設の仕事は、想像以上に多面的で自由度の高い世界です。それぞれの領域に触れることで、興味のある方向性が見えやすくなると思います。あなたはどんな“二刀流”を手に入れたいですか? 今回の記事が、その一歩を考える手がかりになれば幸いです。
 
2025.11.27 7
建設業界にはかつて「きつい・汚い・危険」の “3K” というイメージがありました。しかし今、現場では安全性の向上やデジタル化、労働環境の改善が進み、新しい世代が力を発揮しやすい業界へと変わりつつあります。   今回は、長年建設の世界に関わってきた現場監督の声をもとに、過去と現在、そしてこれからの建設業界をひもときます。   【日本土木建設株式会社】(本社:大阪府泉佐野市) [IMG_2428-122.jpg] ・・・ 岩間俊哉さん(建築部 部長) [IMG_2508-154.jpg] ・・・ 林幸博さん(建築部 現場監督)     ■  かつての建設業界、“3K”が生まれた背景 私たちが業界に入った頃、現場には今のような安全管理は徹底されていませんでした。安全帯やヘルメットを着用せず作業する人もいましたし、喫煙や飲酒に対しても今ほど厳しくなく、「自分の身は自分で守る」という風潮が強かったんです。仕事は先輩や親方の背中を見て覚えるのが当たり前。言葉遣いも今と比べるとかなり粗かったので、「怖い」という印象を持つ人は多かったと思います。   作業は屋外が中心で、雨にも泥にもさらされる。ほこりまみれになりながら、朝は早く、夜は遅い。工期が迫ると何日も現場に泊まり込むことも、業界では珍しくないことでした。そんな当時の働き方を振り返ると、確かに3Kと言われても仕方がない環境だったと思います。 [IMG_2241-40.jpg]    ■  働きやすさをつくる現場の進化 時代が進み、今は安全面も働き方も見違えるほど改善されています。社会全体の「働き方に対する価値観」が変化したこともありますが、後継者不足が深刻化する中で「環境を整えなければ若い人は集まらない」という共通認識が、業界全体に広がった結果だと思っています。   かつては手書きだった図面はCADが当たり前になり、現場写真もフィルムからデジタル撮影へと移行しました。以前は、黒板に工事名や日付を書き、それを一緒に撮影して記録を残していましたが、現在はタブレットに入力した情報を写真に自動合成できるため、作業が一気に効率化しています。報告書の電子化も進んだことで、事務作業にかかる時間が大幅に短縮され、結果として労働時間も確実に減りました。 [IMG_2705-248.jpg] また、「下請さん」という呼び方は今では「協力業者」と表現されるようになり、「発注者の方が立場は上」という考え方も大きく変わってきました。会社と従業員の関係も同様で、現在はお互いを対等な存在と捉えるのが一般的です。会社と、そこに関わる人や組織の間に上下関係があるのではなく、それぞれが役割を担い、一緒に仕事を進めるパートナーであるという認識が広がっています。現場で以前より荒い言動を見かけることが少なくなった背景には、こうした意識の変化が確実に影響していると思います。   [IMG_2399-105.jpg]   ■  変わる中でも変わらない、建設業の“本質”  一方で、時代がどれだけ進んでも変わらないものもあります。その一つが、建設という仕事の“必要性”です。人が暮らす限り、建物や道路は必ず求められますし、老朽化への対応や防災・減災の整備など、社会の変化に合わせたニーズはむしろ増えていると感じます。   また、AIが進化して便利なツールが増えても、最後は人の感覚に委ねられる作業が必ず残ります。完全に人の手を離れて土木・建築の工事を行うことはできないからこそ、私たちが仕事を通して味わう醍醐味ややりがいも、普遍的なものなのではないでしょうか。 子ども園をつくれば子どもたちの笑い声が響き、道路をつくれば地域の生活を支える動線になる。自分たちがつくったものが形になり、社会の一部として機能することは、これから先も変わらない建設業ならではのやりがいだと思います。 [IMG_2604-205.jpg]     ■  これからの建設業界は“3K”から“3E” へ! 建設業の仕事環境は大きく変化しているのに、いまだに“3K”のイメージで語られてしまうのは、正直切ないことです。そこで日本土木建設では、建設業の“今”と“これから”を象徴するキーワードとして、“3E”を掲げています。   ー ENJOY(エンジョイ):楽しむ  大きなプラモデルを手掛けるようなものづくりの喜びや、現場が形になっていくワクワク感。「また次もお願いします」と言っていただけるやりがい。建設の仕事は、続けるほどに“楽しさが積み重なっていく仕事”です。   ー ESSENTIAL(エッセンシャル):必要な、不可欠な  住まいがある、電気がつく、目的地に通じる道がある。そうした“当たり前の毎日”は、建設の仕事があってこそ成り立ちます。誰かの生活を支える基盤そのものを形にする役割は、どんな時代になっても必要とされ続けます。   ー ENGAGE(エンゲージ):つながる、深くかかわる  建設の現場は、一人では完成しません。社内の仲間、取引先、地域など多くの人と協働しながら進めることで、仕事は前へ進み、仕上がりもぐっと良くなります。チームでやり遂げる一体感は、この仕事ならではのやりがいです。  [IMG_2358-80.jpg] こうした新しいイメージが広がっていけば、建設業界はもっと明るく、もっと可能性のある仕事として受け入れられていくはずです。これから若いみなさんと一緒に、“3E”を根づかせてきたいと思っています。     ■  未来の現場が、あなたを待っています 建設業界は今、大きな転換期にあります。働き方、価値観、技術が大きく進化する中で、これから必要なのは新しい世代の視点と力です。最初は何をしているのかよくわからなくても、できることが増えるにつれて仕事はどんどん面白くなります。 現場で働く誰もが得ているこの実感、この世界でしか味わえない達成感ややりがいを、みなさんにもぜひ体験してほしいですね。若い方々と共に成長していける環境を整えてお待ちしていますので、建設の仕事に少しでも興味を持ったならいつでも現場を見に来てください。 [IMG_2615-211.jpg]