まもなく創業100年という長い歴史を持つ野口工務店。
同社の強みは、都市土木に特化した高い技術力や豊富な実績はもちろん、
一人ひとりの社員が持つ「人間力」と、彼らがチームとして活躍する「団結力」にあります。
今回、東京駅の工事を担う4名の社員(ベテラン2名×若手2名)にご登場いただき、
主に3つのテーマに沿って、野口工務店ならではの特徴や魅力について語ってもらいました。
▼参加メンバー
・鈴木所長(入社24年目)
・菅原さん(入社12年目)
・黒川さん(入社4年目)
・奥平さん(入社2年目)
テーマ① 建設業界&野口工務店の昔と今
―昔と比べて建設業界の工事現場は変わってきていると聞きますが、
特に長くこの業界にいるお二人は、どう感じていますか?
鈴木
私が入社した20年以上前、現場監督であってもまずは作業員と同様に、
現場の工事作業を行うところからスタートしました。
実際に自分で体験することで、現場を知り、
その中で、少しずつ現場管理のノウハウも習得していくスタイルでした。
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菅原
私も入社当時、作業員からスタートしました。
今と比べると、昔は人当たりが厳しい方が多かった印象がありますね。
鈴木
当時は「おまえのいうことなんて、いちいち聞いていられるか!」
と、若手だった私の指示に対して、なかなか聞く耳を持ってもらえなかったことも(笑)。
でもそれが当たり前でしたし、休憩時に一緒に缶コーヒーでも飲みながら
少しずつ距離を縮めて仲良くなることで、信頼してもらえるようになっていきました。
菅原
また昔との比較で最も変わったと思うのは、「土曜日も休める」という点。
一昔前は日曜だけが休めるのですが、当時若かった私は
「休みなんかいらないから、どんどん仕事させてほしい」と思っていました(笑)。
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鈴木
菅原は本当に休みなんか取らず「とにかく働かせてくれ!」っていう感じだったもんな。
菅原
でも今は土日休みになったことで、体への負担がまったく変わりました。
以前と比べて疲れがしっかり解消されて、リフレッシュして翌週の仕事に集中できるので、
とても働きやすくなったと思いますね。
奥平
私が入社した時にはすでに土日休みだったので、「これが当たり前なんだな」としか
思わなかったですが・・・。
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テーマ② 仕事中に抱える悩み
―普段、先輩や作業員の方に対して、どう接していますか?
黒川
自分より倍くらい年上のベテラン作業員の方が
今、この東京駅の現場でも多く働いています。
そのため、当初はどのように話しかけたらいいのか困惑していましたが、
菅原さんから、「この人にはこんな風に接するといいよ」
と事細かにアドバイスしてもらえて、とても助かりました。
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奥平
私の場合、親も職人の仕事をしていたことから、
年の離れた作業員の方や先輩に対しても、特にコミュニケーションで悩むことはなかったですね。
自分が聞きたいことはすぐ聞いていますし、それに対して皆さん
丁寧に教えてもらえるので、特にストレスなく仕事ができていると思います。
―逆に先輩の立場として、年の離れた後輩との接し方や教え方で苦労や悩みはありますか?
菅原
私が入社してから何年も後輩が入ってこなかった時期が続いたこともあって正直、
最近の若い人にどう接すればいいか、自分の中で迷いがありましたね。
私が入社した当時と今では、職場の人間関係や教育指導の在り方もずいぶん変わりましたから…。
でも実際に黒川や奥平のような若手が入ってきて感じたのは、
若いし、フレッシュだな、、、と(笑)
そんな若手が話しかけやすいように、自分からフランクに話しかけていました。
すると自然と頼ってくれるようになりましたね。
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黒川
菅原さんとはかなりの頻度で仕事終わりに飲みに行っていますから、
何でも相談できて、本当に頼れる先輩です(笑)。
奥平
菅原さんは私にも優しく丁寧に教えてくれて、今いる現場で一番、頼れる先輩です!
鈴木
私は所長として現場を管理する立場なので、
現場を回って改善できる点はないか、あえて「あら」を見つけることを重視しています。
その上で、改善すべき点に関して現場に伝える際は、状況に応じて私から直接ではなく、
菅原のような中堅を介して伝えてもらっています。
それによって、必要以上に私が現場に出ることで
過度なプレッシャーをかけないように気を遣っています。
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テーマ③ 野口工務店の教育体制について
―普段、現場ではどのように教えたり、教わったりしていますか?
菅原
今、工事現場でも電子化が確実に進んでおり、現場でわかないことや理解できないところは
iPadで作業動画をチェックできるので、
目で見てすぐ理解できるようになりました。。
奥平
高校在籍中も授業では動画を見て学んでいたことから、当社に就職してからも
こうした動画を通じて学ぶことで、スーッと頭に入ってきますね。
黒川
作業員の方も、先輩も含めて、こちらの質問にはすぐ答えてくれますので、
恐らく一般の企業のOJTと同じような感じだと思います。
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菅原
作業員の方は人当たりがよく、昔に比べて大分人づきあいがしやすくなっていると感じます。
まあ、でも土木工事らしさというのは今でも時々感じますね(笑)
それもまた魅力の一つだと思います。
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鈴木
立場上、私が直接若手にあれこれ指導する機会は少ないですが、
特に入社年次の若い社員には「この道具は何に使う?」といったクイズにして
質問することで、自分で調べたり、考えたりする癖をつけてもらうようにしています。
特に当社の現場においては、社員同士や作業員との距離感は近く、
どんなことも遠慮なく意見を出し合ったり、質問できたり、教え合うことができるのは、
とてもいいところだと思いますね。
これから当社の仲間になる方には、まずその人の個性を少しずつ見極めながら、
前向きに取り組んで、自分のペースで無理なく成長できる環境を提供したいと思っています。
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JR東日本撮影協力
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