ラグジュアリーホテルの日本料理を経験しようと思い、ザ・リッツ・カールトン大阪に入社。現在は日本料理『花筐』で会席セクションの煮方を担当しています。いざ働くようになって驚いたのは、あらゆるメニューに高級食材を想像以上にふんだんに使用して料理を組み立てていたこと。これまで、特別な日にしか見たことのないような食材を、毎日のように目にする環境に、さすがザ・リッツ・カールトン大阪!と思った覚えがあります。また、それらの高級食材を調理される先輩方を横で見ているだけではなく、実際に手に取り、調理する機会を早くから与えてくださったのも、自身にとって大きな経験になっています。
UPDATE:2023.11.22
今年3月に、全国の日本料理人が集い腕を競う「日本料理大賞2022-2023」が開催され「フェリシモ 未来のシェフ賞」を受賞することができました。決勝大会当日の課題は、「松花堂縁高弁当」。味はもちろん、メニューの組み立てから調理手順、衛生管理まで総合的に審査されます。審査員は、私たち料理人にとって心から尊敬する存在ですからね。本当に緊張しましたけど、小手先の技術は通用しないと腹をくくって、自分の料理人としてのこれまでの経験を全てぶつけるつもりで臨みました。1次から3次までの予選審査を含めると丸1年かかる長丁場でしたが、これまでの努力が報われた瞬間でした。
UPDATE:2023.11.22
日本料理大賞に取り組んでいる期間もそうでしたが、日々の仕事でもプレッシャーというものは確かにあります。でもそれに潰れてしまうことはなかったですね。確かな技術を持った信頼できる先輩方がたくさんいて都度アドバイスをいただける。休みの日はしっかり気持ちを切り替えて好きなことをすることで、また明日以降の仕事のモチベーションにもつながる。これはまさに今まで自分が抱いていた『料理人像』をいい意味で壊すものだったんです。
いつも心に留めていることは、『一流の食材を扱えてこその一流料理人』ということ。それが日々体現できるこの場所で、これからも理想の日本料理人を追求していきます!
UPDATE:2023.11.22