一般的に飲食や料理の世界では、働き方や教育指導、待遇面等において
厳しい条件や環境である傾向から、入社しても数年で辞めてしまうケースが
多々あります。
しかし天一の場合、例えば直近3年間で23人の社員を採用していますが、
そのうち離職したのはわずか2名と、圧倒的に少ないのです
また天一は90年以上の歴史がありますが、昔から定着率は高く、
現在の平均勤続年数は約20年と、この数字も業界では特筆すべき長い年数。
なぜこれだけ多くの社員が長く勤めているのか?
その理由について、天一の代表取締役専務である矢吹友一氏は
「謙虚かつ、思いやりがある社員が集っている」ことを真っ先に挙げました。
矢吹氏
「天一の店長になるために最も重視されているのは、人柄です。
どんなに高い技術を持っていても、人柄に難があれば絶対に店長になれません。
その人柄とは、同じ店舗で働く社員、そしてパートスタッフ全員に対して、
常に謙虚で、相手を思い遣り、丁寧に対応できること。
それが自然とできることで店の雰囲気も良くなり、スタッフ同士の絆も深まり、
みんなが同じ方向を向いて日々の仕事を頑張れるのです。
これは昔も、今も、全く変わることはありません」
また会社としても、社員に対して「謙虚かつ相手を思いやる姿勢」を重視
しているのも、高い定着率や勤続年数の長さにつながっています。
一つの例として、一人ひとりの希望に応じて「完全週休2日」「隔週休2日」
のいずれかを自由に選べること。
また入社後も状況に応じて働き方を変えることもできます。
また残業も月20時間程度に抑えられていることから、
仕事以外の時間を充実できるようにしています。
この点について矢吹氏は
「いい仕事をするためには、まず自分が健康でなくてはなりません。
だからこそ、普段から健康に気遣い、体を大切にしてほしいとの思いから、
特に休日はしっかり取って心身ともにリフレッシュできるように配慮しています」
と語ります。
そして昨今のコロナ禍で飲食業界全体が厳しい中、天一では社員に対して
雇用を維持し、給与も補償しました。
他に、都心に近いエリアであっても「月26000円の家賃で住める個室社員寮」を完備するなど、
福利厚生面でも充実。
このような様々な取組が積み重なり、そして昔から引き継がれる社風を大切にしているからこそ、
いつまでも長く天一で働きたい社員が多いのではないでしょうか。