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2023.08.21 5
“作る喜び、提供する喜びを大切に ” 料理人にとって大きな喜びは、自分のアイデアで作り出した料理を振る舞い、食べてくれた人に喜んでもらうこと。それが、料理人が働く最大のモチベーションであるといっても過言ではありません。そう断言できるのは、当店の代表自身が中華料理一本でやってきた料理人だからこそ。  [209.jpg]   当店の看板メニューになっている麻婆豆腐は、代表が考案したメニューの一つ。提供を始めた当時、麻婆豆腐といえばお皿で提供するのが当たり前でした。これを唯一鍋で提供したことがきっかけで、さまざまなメディアで取り上げられるように。そのおかげもあり、今でもお客様に愛されるメニューとして人気を集めています。    こうした経緯もあって、当店では作る喜び、提供する喜びを大切にしています。    “技術継承にも新しい価値観を取り入れて ”   技術継承では、延々と前の世代のやり方を倣うことはせずに、新人であってもその意見に習うところがあれば、どんどんアイデアを取り入れています。古い価値観に固執すれば、作る喜びのみならず、働く喜びも見出しにくくなると考えているからです。    [232.jpg] それに、これまでの得てきた経験や立場が違えば、見えるものも違います。経験がないからというだけで意見を蹴ってしまうのは、得られるはずだった知識や情報を知らないままになってしまうため、店にとっても、他の料理人にとっても、将来的な損失に繋がりかねません。    価値観をアップデートしていくことで、新たなヒントに繋がることは多々あります。若いとか経験が少ないとかにこだわらず、どんどん意見を出していける環境であることが、店と料理人の発展はもちろんのこと、最終的にはお客様に喜ばれる店づくりにも繋がっていくと考えています。  “惜しみなく創造性を発揮して ”   多くのお店では、新メニュー開発は経営サイドや上層部で行われがちのため、新人や若手の料理人がなかなか創造性を発揮できる場面がありません。しかし、当店では、勤務歴や職歴を問わず、新メニューの開発や提案について積極的に受け入れています。すべての提案が通るわけではありませんが、何度でもチャレンジできる環境を提供していますから、料理人として知識や技術の向上が図れることは間違いありません。    [240.jpg] 当店では、そのようにして開発されたメニューがいくつもあり、中には看板メニューに次ぐ人気メニューとなっているものもあります。そんなふうに提案が通ると、さらに料理を作ることが楽しくなり、料理の腕も自然と磨かれていきますから、ますます料理への意欲や自信も増していくという相乗効果も期待できます。    相乗効果の面では、独立への後押しもその一つに挙げられます。料理人として、いつか自分の店を持ちたいと考えることは自然なこと。その欲求を妨げるよりも応援することで、毎日の仕事にも主体的に取り組んでもらえると考えています。その主体性があるからこそ、創造性にも磨きがかかる。それは、店にとっても嬉しいことですから、これからも店を挙げて応援し続けていきます。