それは社員の何げない発言から生まれた
石田エンジニアリングには、ちょっと変わった福利厚生があります。例えば、申請すれば誰でも年に1回もらえるリフレッシュ補助金や健康増進補助金など。リフレッシュ補助金とは心身のリフレッシュを目的に支給されるもので、家族旅行に使ったり、食事会や1人カラオケなどにも使用することができます。健康増進補助金は、健康増進のためのグッズやスポーツ用品などの購入補助として使えるもので、スポーツジムの会費などにも利用することができます。
いずれも社員の何気ない一言が誕生のきっかけですが、リフレッシュ補助金は、「休みを取っても何もすることがない」という社員の発言に対し「旅費を会社が出すと言ったら行くだろう。だったら1万円まで支給しよう」みたいな発想で作られました。
社員の声を取り入れることで、仕事の進め方にも変化が
社員の発言に耳を傾ける姿勢は職場にも根付いていて、働き方や仕事の進め方も社員の声がきっかけでどんどん進化していっています。石田エンジニアリングは全国に拠点をもち、450名を超える技術者たちがエレベーター・エスカレーターの新規取付工事やリニューアル工事、立体駐車場設備や生産現場・物流倉庫などに導入されている自動搬送システム全般の保守点検・改修工事などの業務にあたっていますが、同じ仕事でも北海道と九州でやり方が全く異なるということが発生していました。
「それはおかしいのでは?」という社員の発言をもとに、作業手順書が作られ全国の拠点に展開。それにより作業の標準化(誰が行っても同じ品質・同じ結果が出せる)や効率化が図られ、依頼元でビジネスパートナーでもある大手企業の信頼獲得に一役買っています。作業手順書作成の効果はそれだけにとどまらず。自分たちの声が形になるのを目の当たりにすることで、これまで埋もれてしまっていた社員の意見もどんどん表に出てくるようになりました。
社員の声を反映させる企業づくりを加速させたのはトップの一声
創業85年の歴史の中には、社員からのクレーム、批判の声も複数ありました。それに対してどう向き合ったか、実態はどうかなどを自社のホームページに掲載することで、社員だけでなくステークホルダーに向けても発信。これが実現したのは「社員からのクレームや批判の声は隠すな。むしろ真実を明らかにして、きちんと向き合っていこう」というトップの一声があったから。まだ十分でないところはありますが、上記の行動をとったおかげで、社員が喜ぶ体制へと着実に進化していっているのは確かです。
目指すのは、社員満足度の向上と業界の発展
石田エンジニアリングは、『人財力』と『技術力』を柱に『社会に貢献する』を企業理念に掲げ、今も脈々と成長を続ける会社です。お客様のご要望にお応えするために450名を超える技術者集団を結成。その実現のためにゼロからでも技術者として独り立ちできるよう研修体制を整え、各方面からの人財を受け入れてきました。今は技術者全員が電気工事士や電気主任技術者などの国家資格を取得できるよう、資格保有者が講師を務める社内勉強会を実施するなど、サポート体制を整えています。
石田エンジニアリングは、福利厚生の充実なども含め社員が気持ちよく活躍できる体制を整えることで、自社のエンジニアを増大するだけでなく、「未経験からエンジニアを目指したい」という学生の気持ちを後押しすることで、エンジニアの増大に貢献。人口減少による人手不足が囁かれる中、保守・メンテナンス業界の発展にも貢献していきたいと考えています。
【社員の頑張りを応援するユニークな取り組み一例】
◆社員の負担軽減のため重労働に当たる資材や部品の搬入を専門業者に依頼
◆月間の時間外労働が一定時間を超過した社員に対しては、医師との面談や振替休日の週内取得を推奨
◆ストレッチ素材の作業服を導入して疲労軽減や安全性向上を促進
◆夏場は熱中症対策手当の支給、空調服や水冷服、空調ヘルメット、速乾性インナーなどの熱中症対策グッズを配布 他