和食の道に進んだのは「魚を捌けるようになりたい」という、純粋な興味からです。はじめは、老舗鰻店の和食部門で5年ほど修業し、その後は兄弟子と新店の立ち上げなどを経験。ホテルやレジャー施設の調理部門における料理長、メニュー開発、関東・東北エリアの店舗開発にも携わってきました。長年この道を歩んできて感じるのは、「この世界はずっと勉強」ということ。旬の食材も、技法も、新しいものが次から次へと出てくるので、何歳になっても学びが収まることがありません。それが和食の難しさであり、面白さでもあります。私も若いみなさんと共に、まだまだ成長していきたいと思っています。
UPDATE:2025.03.24
当社は「地域密着で地域に貢献する」という考えをとても大切にしている会社です。2023年にホテルの経営母体が変わった際、私もこの会社に転籍したのですが、「地元のお客さんに愛されるホテルを作っていこう」という社長の呼びかけに強く共感し、気持ちを新たにしたことが印象に残っています。新体制になってからは、社長と直接話をする機会が増え、季節の器を揃えたり、ゆとりのある人員配置のための増員を計画したり、以前はできなかったことができるようになりました。風通しがよく、提案も前向きに受け止めてもらえるので、物事がいい方向へ進む手応えを実感しています。
UPDATE:2025.03.24
料理を提供する上で大切にしているのは、自己満足ではなく、お客様満足を最優先にすること。ご利用になる目的や背景、ご希望を考慮し、献立やご提供のペース、空間づくりにも工夫を加えています。その感性を磨くには、お客様が食事をされている様子を自分の眼で見ることが一番です。自分が手掛けた料理を召し上がる姿を見ると、100人分の宴会料理であっても、“100分の一”ではなく“一分の一”との思いで、料理に向き合うことができます。自分の好きな料理をしてお金をいただき、更には「ありがとう!」と感謝されるこの仕事は本当に素敵な仕事だと思います。みなさんも是非、お客様と向き合いながら、料理人としての腕を磨いてください。
UPDATE:2025.03.24