「建設業=男性社会」はもう古い?!建設業界における女性活躍を促進。
働きやすい環境づくりを目指す株式会社シマ(大東建託グループ)の「女性×施工管理職」の皆さんに、全力で挑む入社1年目の「いま」をお話していただきました!
【トークメンバー】
2024年4月入社の仲良し同期。
互いに励まし合い、競い合いながら、女性現場監督への道を切り拓いていっているところです。
“Y:Y.Nさん”
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大阪教育大学出身。小さい頃、家の周辺が開発区域で、マンションや戸建住宅の工事現場を目にする機会が多かったのが建設業界に興味をもったきっかけです。子供ながらに建築現場で働く職人さんたちの姿を見て、「かっこいいな」と一種の憧れのような気持ちを抱いていたという。
“H:H.Mさん”
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同志社大学出身。父親がハウスメーカーに勤めていて、子供の頃、いろんな住宅展示場に連れて行ってもらったのがきっかけでこの業界へ。また、東日本大震災を経験し、建築や土木の工事現場を目にすることが多かったのも、建設業界への関心を深めるきっかけになったという。
“A:A.Nさん”
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麻生建築&デザイン専門学校出身。両親が不動産会社に勤めていたこともあり、住宅や建築物は小さい頃から身近な存在。最初は設計職を希望していたが、いろいろ学んでいくうちにオフィスで図面を描くよりも、もっと現場に近いところで働きたいという思いが芽生えたという。
“S:S.Hさん”
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三重短期大学出身。簿記を学んでいたこともあり、事務系の仕事を希望。その反面、子供の頃からスポーツをするのが好きで、自分には身体を動かす仕事の方が向いているのではという思いもあったという。シマと出会い、将来的に事務系の仕事につく道もあることを知り、入社を決意。
「関西一、現場女子が活躍できるゼネコンを目指す」取り組みへの印象は?
A:私は建築学科出身ですが、当時の生徒数は40人。そのうち女性は半分にも満たない10人で、「建設業界を目指す女性は、まだまだ少ないなぁ」という印象でした。そんな状況下で、女性が働きやすい環境づくりに着手し、女性現場監督を積極的に輩出していこうという取り組みは、業界に大きな変化をもたらすと思うし、自分の未来においても明るい兆しだと思いました。
H:入社するまで女性の同期がいることを知らなかったのですが、入社してみてびっくり。新入社員5人中4人が女性だったのでモチベーションアップに繋がりましたし、建設業界において女性活躍の道が拓かれつつあることをひしと感じました。
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Y:社長がことあるごとに「女性しかり、若手社員が活躍できる環境を作っていかなくてはいけない」と発信。その実現に向け自ら動いて下さるので、社内にも女性活躍推進の空気が醸成されつつあり嬉しい反面、ロールモデルとしての役割を担うことになるので身の引き締まる思いです。変化を嫌う企業も多い中、時代の変化とともに変わろうとする企業姿勢は、すごくいいなと思います。
S:社長との面談の際、「女性が活躍する現場をつくりたい」と力強くおっしゃっていたのがすごく印象に残っています。その実現に向け「こうしてほしい」「ああしてほしい」と声を上げれば、私たち一般社員の意見でも取り上げてくれそうな気がしました。
Y:社長はお会いするたび、「女性を中心とした現場をつくりたい」と熱く語ってくださいます。そのために何をどんな風に頑張らなければいけないかも教えてくださるので、私も頑張ろうという気持ちが自ずと湧いてきます。女性活躍推進を積極的に取り組む大手企業は多いですが、人手不足が慢性化する中小企業において、新しい風を取り込むのは大変。それでも当社が先頭に立ち女性活躍推進を声高に発信することで、他の企業さまも巻き込んだ大きなうねりになればいいなと思います。
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仕事を行う上で大切にしていることは?
H:現場に配属された当初は、わからないことがあれば、何でもかんでもすぐに聞いていました。今は自分の頭でまず考えた上で、質問するようにしています。私は記憶型の勉強があまり得意ではないので、その方が経験として自分の中にしっかり積み上がると思うし、自分でいろいろ調べることで新たな知識の習得につながるからです。また、建築工事を効率よく進めるためには、事前の段取りが大切。毎日退社する前に、明日の仕事でやるべきことを付箋にメモしてパソコンに貼るようにしています。
Y:上司や先輩から指示されたときは、言葉の表面だけを捉えるのではなく、真意を把捉することや、その先のゴールをしっかりイメージするようにしています。「なぜ頼まれたのか」「何に必要なのか」「いつまでにやらなければいけないのか」。きちんとわかった上で行動し、自分の対応が間違っていれば、先輩や職人さんと振り返りを実施。次は一言の指示ですぐに動けるようにしたいです。
A:これまでのやり方に固執せず、「こうすればいいな」と思ったことは、提案するようにしています。もしそれがダメだったとしても、ダメな理由を知ることができるし、それは今後に絶対生きてくると思うから。チャレンジすることに対しては寛容な職場なので、頭ごなしにダメと言われることは滅多にありません。
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この仕事を選んでよかったと思うことは?
S:コンクリートを打った後に鉄骨が立ち上がり、平面で描かれていたものが立体になっていく過程を見ると毎回感動します。少しずつしか進まない時もあれば、1日で一気にカタチが出来上がってくる時もあり、完成形だけでなく建物が建っていく過程を間近で見られるのが、この仕事の面白さ。建設現場に携わるものの特権です。
Y: 鉄筋・型枠・左官など、高度な技術と専門的な知識をもった職人さんたちの仕事を間近で見られるのは、この仕事の魅力のひとつ。図面を頼りにマンションやホテル、学校などの公共施設を職人さんたちと一緒に創り上げていくことに大きなやりがいを感じています。
A:学生時代、設計の勉強をしていましたが、設計図面だけでは、納まりなどの細かい部分や立体となった状態がイメージしづらいことがあります。現場を目の当たりにする施工管理の仕事は、建物が形成されていく工程の一部始終に関わっていくことになるので、細部まで自分の目で確認することができ、ものづくりの面白さを実感することができます。
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現場女子が活躍できる未来に向けての目標は?
A:社長もおっしゃっている女性を中心とした現場にいつか携わってみたいです。学生時代は設計を学んでいましたが、今は新しいものを設計するより、自らの手で建物をつくっていく方に興味があります。今後は社会貢献にもつながるものづくりの現場でスキルを磨き、現場監督を目指していきたいです。
Y:業務の効率化や生産性の向上、コスト削減、品質・安全の確保、働き方改革の推進に向けて、建設現場のデジタル化に携わってみたいです。現場の負担が減れば、女性や若手社員に限らず、社員みんなにとって働きやすい職場になると思うので、建設現場におけるネガティブなイメージを払拭し、関西一、現場女子が活躍できるゼネコンを目指す取り組みに貢献していきたいです。
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S:現場監督として活躍している先輩がいれば、「私もやってみたい」と思う人がもっと出てくると思います。私は建築の知識などなしでこの業界に入ってきましたが、私が活躍することで「経験がなくても、やりたいという気持ちさえあれば挑戦できること」を示していければいいなと思います。
H:現場女子として活躍するロールモデルだけでなく、結婚、出産などのライフイベントを迎えても会社の制度を活用しながら、現場を指揮する姿を見ることができれば、後に続く人はもっと増えると思います。そんな制度があれば、私は率先して活用したいし、自分を通して活躍できることを発信していければと思います。私は「絶対に現場監督がやりたい」と思って入社してきた訳ではありませんが、やってみたら面白かった。こんな私が辞めずに続けているのは、同期の存在が大きいですが、その同期や女性の先輩たちと話す機会を提供してくれる会社にも感謝しています。
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★株式会社シマは、「人に求められる空間価値を構築し社会に貢献する」を企業理念に、建築物・土木構造物の設計及び施工に関する業務を手掛ける会社です。総勢約90名の小回りのきく組織で、女性が活躍しやすい職場環境づくりにおいては業界をリードしています。「やる前から諦めるのではなく、チャレンジする姿勢を重視」「たとえ失敗しても、しないより100倍まし」という考え方が浸透した職場で、トップとの距離も近く若手でも意見を発信しやすい環境です。
【女性活躍促進に向けたシマの取り組み例】
◆男女別のトイレや更衣室を設置し、女性専用の表示を設けるなど、工事現場における環境整備
◆女性工事職の技術交流・意見交換会の開催 他