今やIT技術はあらゆる場所で活用され、ITを使っていない会社を見つける方が難しい時代です。仕事をより便利に、効率的に進めるためには、欠かせないものです。そのため、IT企業で働く人々はさまざまな業界と関わり、幅広いニーズに応える力が求められています。今回は、平均年齢31歳ながら社員数1500人、売上150億円を超える規模で若い力が活躍する株式会社テクバンのシステムエンジニア3名に、働く魅力や仕事のリアルな実情についてお話を伺いました。
(右から)
システムエンジニア(8年目) 北原 正紀 課長代理
システムエンジニア(3年目) 牧 天羽音 さん
システムエンジニア(4年目) 山田 涼介 さん
Q.IT業界にはもともと興味がありましたか?
山田さん:私はもともと大学で建築を学んでいたんですが、プログラミングには興味がありました。研究室でプログラミングを使ってデータ解析をしていたんです。それがきっかけで、建築よりもプログラミングにどんどん惹かれていきました。実は、親が建築家で、最初は同じ道を進もうと大学に入ったんですが、プログラミングに出会ってから建築への関心が薄れてしまって。でも、父は「自分で決めた道を進みなさい」と背中を押してくれて、今ではこの道を選んで本当に良かったと思っています。
北原さん:私の場合、ゲームがきっかけでITに興味を持ちましたね。専門学校で2Dのマリオ風ゲームを作ったのが最初で、卒業する頃には20人規模のプロジェクトでレーシングゲームを作っていました。やってみて分かったのは、ゲームを作るよりもプログラミングが自分に合っているということ。そこからITの世界に進もうと決めました。
牧さん:私は美大出身で、もともとは学芸員を目指していたんです。でも、学んでいくうちに学芸員の道がとても狭いことを痛感して…。もともとウェブデザインを学んでいたこともあって、子ども向けのプログラミング教材のHPをデザインするアルバイトをしていたら、プログラミングに興味が湧いてきて、IT業界を意識するようになりました。父がシステムエンジニアだったこともあり、パソコンを使った仕事に抵抗がなかったのも大きかったですね。
北原さん:みんなバックグラウンドが全然違いますね(笑)。それがこの会社のいいところでもあるかもしれませんね。
Q. 今はどんなお仕事をされているんですか?
北原さん:私は主に「kintone」という、プログラミングの知識がなくても業務をシステム化できるクラウドサービスを使って、お客様の課題を解決する仕事をしています。プロジェクトの計画や進行管理はもちろん、お客様が実際に使うシステムの提案から、データの解析、ニーズの先を読んだ新規提案、そして開発後の運用保守まで、幅広く対応しています。
牧さん:私は金融業界のお客様向けに、アナログ業務をデジタル化するWEBシステム開発プロジェクトに参画しています。最近開発が終わって、9月中旬に無事リリースされました。今は、数人のメンバーを抱えながら、そのシステムの運用保守を担当しています。
山田さん:私が担当しているプロジェクトは、紙の申込書を電子化するものです。これまで紙でしかできなかった手続きを、電子化することで便利にするのが主な目的ですが、電子ならではの新機能を提案したり、「こんな機能があったら便利じゃないか」という企画をお客様に提案することもあります。
Q. 仕事での成功体験を聞かせてください。
北原さん:これといった大きな成功体験というよりは、最初は一生懸命説明してもなかなか案件が取れなかったんですが、最近では商談の場でプロジェクトマネージャーとして呼ばれることが増えて、「切り札」みたいな役割を任されるようになったことが一つの成功体験ですね。営業が作ってくれた資料だけでは伝わらない、お客様に即した事例を説明するようにしてから、結果が出るようになりました。「何でもやります精神」で挑んで、無理な要望にも対応してきたことで、説得力がついたんだと思います。
山田さん:すごいですね!私は、今担当しているプロジェクトで、自分の企画が採用されたことが一番の成功体験です。まだ企画提案を任されるような立場ではないんですが、チーム全体でアイデアを出し合う方針があって、その中で自分が考えたものをお客様にデモンストレーションしたら、すごく好印象を持ってもらえたんです。それが採用されて製品化に向かうのを見て、自信につながりました。
牧さん:お二人とも本当にすごいです!私はまだ「これが成功!」と言える経験はないんですが、これからいろんなプロジェクトを通して、成功体験をたくさん作っていきたいです!
Q. 入社当時と比べて成長した部分はありますか?
北原さん:いろいろと指摘されながらここまで来ましたが、特に「話す力」は成長しましたね。もともと接客業のアルバイトをしていたので、話すことには自信があったんですが、仕事を通して、短く分かりやすく結論を先に伝えるなど、相手にどう伝わるかを意識するようになりました。相手がどんな反応をするかも考えながら話せるようになって、最近ようやく「伝わる話し方」が身についてきたと感じています。コミュニケーション能力はかなり向上しましたね。
牧さん:私は未経験からの入社だったので、技術力が急成長しているのを実感しています。設計や開発、テストの仕様書を作るスキルや、後輩に教える力もついてきました。現場での説明の機会も増え、説明力も上がってきたと思います。
山田さん:技術力やコミュニケーション力ももちろんですが、私は「想像力」が伸びたと感じています。ほぼ未経験で入社したので、こういうものを作ったらどうかとか、こうしたら便利だなという発想力が身についてきました。それに加えて、「ここは危ないかもしれない」「不具合が出るかもしれない」と予測できる力もついてきたと思います。
Q. この会社の魅力はどんなところでしょうか?
山田さん:今まで保険や金融系のプロジェクトに参加しましたが、会社が多種多様な分野を扱っているので、いろんなプロジェクトに携われるのが魅力ですね。多岐にわたる分野に触れられるので、常に新しい知識を得られるのが楽しいです。
牧さん:やりたいことを上司に伝えると「やってみていいよ」と言ってもらえることが、この会社のチャームポイントだと思っています。私は未経験で入社したので、まだ自分が何をやりたいのかがはっきりしていませんが、いろいろな経験をさせてもらえる環境がありがたいです。開発の中でも、どの工程をやりたいのか迷っている人には、希望に応じてバラエティ豊かな仕事に挑戦できるのが魅力ですね。
北原さん:私は現在28歳ですが、この年齢で役職につけるのは大きな魅力だと感じています。1500人規模の会社で役職がつくのは、普通なら35歳くらいかなと思っていました。でも、私は25歳、入社4年目で課長職に就けたんです。上の方がしっかり見てくれていて、チャレンジする場を与えてくれたおかげだと思います。会社の規定で役職につくには資格が必要で、資格を取った後に課長代理になりましたが、待ってもらえる環境があるのもありがたかったですね。
牧さん:課長代理って、どんなお仕事をするんですか?
北原さん:課長代理になったからといって、仕事内容が大きく変わるわけではないです。もともとプロジェクトリーダーとして動いていたので、そのまま引き続きリーダー業務をしています。私の場合、やらざるを得ない状況だったので、運が良かったというのもありますね。
牧さん:プロジェクトリーダーもそんなに早くから任されていたんですか?
北原さん:そうなんです。その時、ちょうど年次的にチームで一番上だったのが私で、案件が来たときにやるしかないという状況でした。必死に取り組んで、どうにか問題を解決しようと行動していました。プロジェクトで信頼を得るには、いかにお客様に提案できるかが大事で、提案には知識が必要です。経験を積み、資格を取得し、知識を高めていく中で、ヒットする提案が出てくれば、どんどん任されるようになります。コツコツと自己研鑽を続けていれば、チャンスはやってきますよ。
Q. 学生さんへのメッセージをお願いします。
山田さん:私は入社前、プログラミングができるわけでもなく、仕事の内容も漠然としかイメージできていなくて不安でした。でも、実際に働いてみると、一人で何かをすることはほとんどなくて、誰かに頼ったり、チームで協力したりすることばかりです。不安に感じることは全然ありません。周りを頼りながら成長できるので、安心してチャレンジしてみてください。
牧さん:学生時代にプログラミングをもっとしておけばよかったなと思うこともありますが、研修制度がしっかりしているので、頑張れば十分に追いつけます。私は入社前まで「週5で働くなんて、土日しか休めない!」と思っていましたが、有給も取りやすいですし、仕事に偏らず、プライベートも充実させられます。意外と社会人生活は楽しいですよ!
北原さん:私からは「自分の得意なことを一つ持っていると強い」ということを伝えたいです。プログラミングが得意なら技師として活躍できるし、プロジェクトマネージャーにとっても頼れる存在になります。コミュニケーションや提案能力が高ければ、お客様対応のフロントで活躍できます。社会人になると自分を見つめ直す時間があまりないので、学生のうちに自分の強みを見つけておくと、チームに入ったときにそれを活かせると思いますよ。この会社はいろんな業種のいろんな仕事があるので、きっとあなたの強みを活かせます!ぜひ一緒にIT業界で活躍していきましょう!