きれいな海と温暖な気候が魅力の「沖縄」は、国内外から毎年多くの人が訪れる人気のリゾート地です。今回はそんな観光地で働くことを選んだ、先輩たちの声をご紹介。非日常感溢れる観光地ならではの仕事の魅力、暮らしのリアルについてお伝えします。
お話を伺ったのは……
株式会社ワイズリゾート沖縄
沖縄県下3つのリゾートホテルでレストラン運営等を手掛ける企業。2022年からは「みやこ下地島空港」の飲食店舗運営やMICE・ケータリング事業も展開中。
<インタビュー対象者>
(写真左から)
川上 歩美(かわかみ あゆみ)さん
2023年度入社/レストランサービス主任
高知県出身。調理専門学校卒業後、飲食チェーン企業で調理・サービスを経験。沖縄への移住を機にワイズリゾート沖縄へ入社。
田中 彩月(たなか さつき)さん
2023年度入社/レストランサービス
熊本県出身。沖縄の観光系専門学校からワイズリゾート沖縄へ。2025年、第62回技能五輪全国大会レストランサービス職種で銅賞受賞。
與那嶺 朋謹(よなみね ともちか)さん
2024年度入社/調理(ペストリー)
沖縄県出身。沖縄の調理専門学校でダブルライセンス取得。京都のホテルでパティシエ業務に従事したのち、生まれ故郷の沖縄へUターン転職。
私たちが「沖縄」で働くことを決めた理由
※以下、敬称略
川上: コロナ禍でパートナーが沖縄への移住を希望したことがきっかけです。飲食業界で働いてきた経験を活かしたいと応募したのですが、WEB面接で勤務地のHIYORIオーシャンリゾート沖縄の風景を見せていただき、こんな素敵な場所なら是非働きたい!と入社を決めました。
田中: 観光業に興味があり沖縄の専門学校へ進学しました。なんだか楽しそうと思って沖縄を選んだのですが、初訪問の折に海の美しさや大勢の観光客の姿を目にして、ここで勉強したい!と、気持ちが一気に高まりました。この会社に入社したのは、レストランで食事をした際に、お客様の記念日をスタッフの方たちがサプライズでお祝いしている光景が素敵だったからです。また、寮があることも安心でした。
與那嶺: 子供の頃から料理が好きで、専門学校では調理師と製菓衛生師を取得。卒業後は京都のホテルでパティシエの経験を積みました。沖縄に帰省した際、観光に訪れている人たちの笑顔がとても印象的で、やっぱり沖縄で働きたいとUターン転職を決意して今に至ります。料理に沖縄県産の食材を積極的に取り入れている点や、人事の方の雰囲気の良さが入社の決め手になりました。
沖縄の魅力と暮らしについて
田中: あたたかくて海がきれい、暮らしつつ観光もできる点が気に入っています。お気に入りのスポットは、美ら海水族館の近くにあるフクギ並木。自転車をレンタルしてサイクリングしたり、カフェでお茶をしたりしながらリフレッシュしています。
川上: 初めて訪れる土地でしたが、生活のうえで変化したことは特になし。夏は暑いのでは? と思うかもしれませんが、お客様からは「沖縄よりも自分が住んでいる地域の方が暑い」とお聞きすることも多いです。休日は観光地やビーチに出かけています。
與那嶺: 漁港を巡って、沖縄県の魚であるグルクン(タカサゴ)をはじめ、ブリやマグロなど水揚げされたばかりの魚を目利きすることが好きです。仕事ではデザートを作っているので、休日に家で魚をさばき、料理をすることはいい息抜きですね。あと、沖縄の交通手段はバスかモノレール。生活するうえでは、車があった方が圧倒的に便利です。
時間がゆっくり流れる?沖縄ならではの「ウチナータイム」
與那嶺: 沖縄の良さはせわしなくないところ。京都では常に電車の時間を気にしなければならず窮屈でしたが、沖縄は車社会ということもあり、柔軟に行動できます。
川上: 沖縄特有の時間感覚や文化的な価値観は「ウチナー(沖縄)タイム」とも言われていますね。穏やかでのんびりしたライフスタイルや、時間に対する柔軟で寛容な考え方が象徴されています。
田中: 私はもともと5分前行動をするタイプでした。はじめは友達と約束しても常に遅れてくるので戸惑いましたが、最近は自分もゆっくり行動することが増え、プライベートではウチナータイムになりつつあります(笑)
人気観光地「沖縄」で働く率直な感想は?
與那嶺: 沖縄県産の食材を使ったメニュー開発ができるので楽しいです。レストランでは「鮫バーガー」を提供していますが、鮫は臭みがなくてふわふわの食感、良い地元食材のひとつです。フルーツも豊富ですし、以前はさんぴん茶を使ったデザートを提案して採用されました。
田中: 沖縄らしい食材はお客様からも好評です。いろんな食材があるので、私も初めて見る食材はキッチンさんに聞いたり、試食をさせてもらったりして勉強しています。
川上: お客様との会話は常に楽しいです。「こんな所へ行ってきたよ」と、お話をお聞きすることも多いですし、お子様が水族館のぬいぐるみを抱えて嬉しそうにしている姿を拝見すると、ここで働けて良かったなと思います。
田中: 沖縄はリゾート地なので、お客様は非日常を楽しみに来られますよね。記念日で訪れる方も多いので、毎日おめでとうのサプライズができるのは、個人的にとても嬉しいです。
與那嶺: 観光で来られるお客様は、基本的にみんな笑顔。お料理やサービス、記念日のケーキや花束でさらに笑顔になっていただけると、心からよかったなと思いますね。
これからの沖縄と私たち
與那嶺: リゾート地として有名な沖縄ですが、近年ではコーヒーやバニラの栽培などさまざまな取り組みが注目を集めています。2025年には県北部に新しいテーマパーク「ジャングリア」も開業するので楽しみ! 一人でも多くのお客様に喜んでいただけるよう、パティシエとしての腕を磨くだけでなく、街の情報収集にも力を入れていきたいです。
田中: レストランには「田中さんに会いに来たよ」と来店して下さるお客様もいらっしゃって、すごく励みになっています。また先日は、会社の表彰制度でMVPに選んでいただきました。これからも「あなたがいるから」と言っていただけるサービススタッフを目指して頑張りたいです。
川上: 勢いで移住を決めて沖縄に来ましたが、今はよかったと思っています。今後はもっと勉強と経験を積んで、お客様に楽しんでいただける空間づくりに尽力することが目標。知らない土地で働くことに不安がある方も、思い切って飛び込んでみると新しい景色が広がりますよ。興味がある方は是非お気軽に、会社説明会に参加してくださいね。沖縄でお会いできることを楽しみにしています!