私は兵庫県の香住という海鮮が有名な町で育ちました。父が料理屋さんで働いていてよく遊びに行っていたんです。そこが、せりで魚を仕入れて生簀で飼って捌いて提供するお店で、食材が身近だったことが料理人を目指すきっかけだったと思います。もう中学時代には専門学校の資料を請求していたくらい決心も固かったです。就職は「がんばらないといけないところのほうがいい」と思い、学科長に相談したところ、シェフの前のお店である「メゾン・ド・タカ」を紹介してくれて。面接前に食べに行ってその場で直談判した結果、内定をいただきました。内定後も連絡いただき気にかけてくれていましたね。
UPDATE:2023.04.28
料理人1年目は、パティシエさんの助手として計量やお菓子作りを手伝うことが多かったです。まかないは副菜を作るのが役目でした。2年目からは前菜作りの助手、3~4年目くらいにお肉料理の付け合わせを担当しました。一番大変だったのはやはり1年目。
学生気分もまだありましたし、シェフの世界大会も控えていたことから、スピード感に慣れるのも必死で、オンオフの切り替えもうまくなかったので想像以上に厳しかったです。先輩に相談に乗っていただきながら、自分が楽しいと思う瞬間をみつけられてポジティブに考えられるようになりました。そこからうまく回り出しましたね。
UPDATE:2023.04.28
当店は調理師もサービスに出るので、お客様とお話できるのが嬉しい。自分で説明して直接お客様の反応を見ることができます。お休みは週休2日。先輩とジャンル問わずごはんやワインの試飲会によく行っています。学生時代からいろんな料理に触れたらよかったなと思いますね。ハンバーグやひじきの煮物など、定番の料理を作れなくてまかない作りが大変でした。学生時代の同期30人のうちフレンチを続けているのは5人。厳しい業界ですが、成績で評価されるわけではないのでやる気と人情で頑張りたいと思います!いつかお店を持つことが夢。お客様の喜ぶ顔を見れたら、ジャンルにはこだわっていません。
UPDATE:2023.04.28