片岡工務店は神社・仏閣の建造において、県内有数の実績を持っています。伝統ある建物を扱う社寺建築は、工法はもちろん、現場で使用する用語まで独特なもの。たとえば、一般でいう「濡れ縁」は社寺建築では「浜縁」、「垂木」はつけてある場所によって「地垂木」「論治垂木(ろんじだるき)」と呼称が変わるのです。面白いですよね。
今回は、普段あまり人目に触れることのない、社寺建築の現場を紹介します。
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こちらは三重県亀山市にある梅巖寺様。庫裡と、200年ぶりとなる本堂の建て替え工事をご依頼いただきました。ご住職はじめ、檀家のみなさまの並々ならぬ熱意に何としても答えようと、宮大工さんたちとも呼吸を合わせて工事に臨みます。
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工事中は、ご住職や建設委員の方々と、二週間に一度のペースで打ち合わせを行ってきました。完成後にみなさんが、「ここは、こうしたかった」と、がっかりすることのないように、設計図や建築の専門用語など理解しにくいものは補足の説明を加え、互いが同じ状態をイメージできるよう工夫しています。
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また、木造建築である社寺は、天候が工事の進捗を大きく左右します。温度、湿度によって木が伸縮するため、余裕をもって工事に臨めるよう、施主さんにもその都度ご協力をいただきました。
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社寺は檀家さんをはじめとした人々の想いと共に、後世に引き継がれていくものです。何百年に一度というご縁を頂けることに感謝をし、これからもみなさまの想い、日本の文化、伝統技術の継承に尽力していきたいと思います。
【お客様の声】
石川義宏 様(梅巖寺ご住職)
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今回、梅巖寺400年の歴史を後世に残すにあたり、宮大工による木造・時代に合った寺院の建立をと、片岡工務店さんにお願いしました。決め手となったのは豊富な実績と、悪い噂が一切聞こえてこなかったこと。そして何より、社長や社員の方々の熱い誠実さに心打たれました。工事ではこちらから言わなくても、細かいところまでお寺らしく仕上げてくれています。お寺は檀家のみなさんの、心の拠り所となる場所。気遣いが伝わる仕事がとてもありがたく、感謝しております。
森淳之祐 様(建設委員会 委員長)
平澤鋼三 様(建設委員会 副委員長)
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森様
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平澤様
谷口さんの真面目な仕事ぶりは、見ていて大変気持ちがよかったです。お願いしたことは必ずやってくれる。嘘をつかない、頭のいい人ですね。社長さんも誠実で、偉そうにしない人。大工さんや瓦屋さんまで全員礼儀正しいので、安心して工事をお任せできました。
実は当初、建て替えは庫裡のみで、本堂は予定に入っていなかったのです。しかし次第に、自分たちの手で新しい本堂を後世に残したいと思うようになり、何度も話し合いを重ねた結果、今回の運びとなりました。その本堂が間もなく完成しようとしている。本当に夢のようです。
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