MESSAGE メッセージ

 高校生のとき、デパートの食堂で両親と食べた洋食。こんな料理を作れるようになりたいと思ったことが、私の料理人としての原点です。18歳のとき、アルバイト先のシェフからご縁をつないでいただき東京のホテルオークラへ。以来40年余、さまざまな出会いと幸運に支えられてきたことに感謝しながら、今も毎朝、朝食会場で若いスタッフと一緒にオムレツを焼き続けています。
 料理人が一番成長するのは、「昨日できなかったことが今日はできるようになった」という達成感を得たときです。どんなことでも、はじめはできなくて当たり前。まずは、自分にできること、できないことを知る、そこから努力は始まります。料理とは、人の口に直接入るものを扱う仕事。料理が好きというだけでは超えられない重圧を感じることもありますが、責任を果たした先にある成長こそが、料理人としての誇りとプライドを育んでくれます。
 京都ホテルの長い歴史に蓄積された技と知恵を自分自身の力に変え、未来に繋いでくれる方との出会いを心待ちにしております。

総料理長 中田 肇

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