日報ナシ、報告はX(旧Twitter)で
わが社のウリは外断熱と全空調換気システムですが、社内の風通しを良くするのにも、特徴があります。それは、若手が自分の意見を言いやすい環境作りとして、「気づきの週間」を設けていることです。仕事をしていて気づいたこと、お客様とのやり取りを通して、改善した方がいいと思われることなどを、メモに書いて、全員が見られるよう、共有できる場所に貼っています。例えば、「体感ハウスに置いてある卓上カレンダーがいらない」といった、小さなことでもいいんです。若手でも自分の意見が言えるように、とにかく気づいたことを書いてもらっています。改善を10個やると、ご褒美で3000円分のクオカードをプレゼントしています。深刻にならず、楽しみながらできるよう、遊び心を取り入れています。
業務上の風通しの面ですと、業務にはITを活用して「見える化」しています。わが社では一日の終わりに、まとめて業務日報に報告させることはしていません。全員にiPadを支給して、一つの工程が終わったごとに、その都度、報告を完了してもらっています。この利点は、現場がどこまで進んだか、今がどのような状態になっているか、リアルタイムで分かることです。社で情報を共有しているので、担当者を捕まえて話を聞かなくてもいいですし、離れた現場までわざわざチェックをしに行かなくても済みます。報告は、建築や管理に特化したアプリでなく、誰もがなじみやすいX(旧Twitter)を、クローズドにして使っています。Xの活用は、短い言葉に限られ、写真も貼り付けられるので、とても重宝しています。
アナログの良いところも残しながら、IT機器をうまく活用し、スピーディーでミスが少なく、最善のコミュニケーションがとれるよう、日々工夫しています。