ここでは、私たち三日月建設の大きな特徴である、「構造実験」の様子や、実際の施工実績、
仕事とはまた違う「社風」をご紹介していきます。
先に私たちが力を入れている「構造実験」を行う目的をお話します。
社会に役立つ特許とかにつながればいいでしょうが、それが目的ではありません。
例えば、安全を確立する安全技術者は、安全衛生規則等を遵守すればよいかと言うとそれだけではなく、
事故事例から起こり得る危険予知能力を併せ持つことで、その現場にあった適切な指示を出すことができます。
同じように、品質技術者は仕様書等を遵守すればよいかと言うとそれだけではないはずです。
実際に、地震力などが加わると、この柱は、この梁は、この壁は、どういう挙動を示して、
どう破壊するのかを実験で見ることで養える能力を併せ持つことで、適切な指示や提案を出せる品質技術者となります。
建築技術者の内、コンクリートのテストピースの破壊試験くらいしか見ていない人が多いと思います。
当社は、毎年、実際の3分の1スケールで、皆で計算し、実験するノウハウを確立できました。
本年は、昨年破壊した3つの破壊モードの梁を耐震補強して、「どのように挙動が生まれ変わるかを知りたい!」
という社員希望に沿った実験をすることも決めています。
その後もすでに3つの実験テーマが決まっています。
一気にするには通常の仕事との兼ね合いがありますが、1つずつ、社員が最も楽に時間を創れる時間に実験を行います。
他施設を借りるわけでも、講師を呼ぶわけでもなく、自社の敷地に、鉄骨フレームを組んでジャッキ加力・デジタル計測するので、
わずかな費用で無理もなく、自分たちの都合に合わせて実験できるのです。
本当に社会から信頼される技術者になってもらうために、OJTや資格取得支援に加えて、構造実験は必要不可欠と考えています。
こちらは構造実験の様子です!みんな一生懸命、夢中で頑張っています。
地域の方々や学校の先生を招待し、本当に安心して過ごせる建物について、実際に震災などがあった際にどのように建物が崩れるのか、
そういった身近に起こりうることをしっかり説明し、いかに建物を建てる上で安全や品質が重要か、
社員やギャラリー含めて学ぶことができる学習会でもあります。
こういった技術のもと、建物が完成するのです。
私たちは壁や天井を作っているのではなく、空間を創っています!
こちらは元々あった古い校舎を解体して、様々な機能を盛り込んだ素敵な小学校が完成しました。
グランドには、長い間仮設校舎が建ち、慣れない仮設校舎での授業と狭くなった運動場。
6年生が卒業する前に、せめて3学期だけでも過ごさせてあげたい!との様々な思いがありました。
専門職方の皆さんとも力を合わせて工期を縮めて3学期から使ってもらうことが出来ました。
ある時ドアをノックするので、出てみたら、生徒さんが手作りの感謝状を渡してくれました。
品質管理や工程管理で、工事を進めてきたけれども、
このためにやってきたんだなあと思えるこの仕事が、建築技術者の仕事です。
また、私たちは遊ぶ時も全力です。