洋菓子の世界でも長年修業を積んで独立し、自分の店を持つことを目標に
頑張っている多くの若者がいます。
しかし今回ご紹介する「ル・サントノーレ」では、毎年10名前後を採用して、
その数年後には3~4名のハイペースで独立しているOBが全国各地で活躍しています。
なぜ同社ではこれだけ多くのスタッフが毎年、継続して独立できているのか?
まずオーナーである棟田さん、そして先代オーナーであり、同社を創業したお父様もまた
「多くのお菓子に携わる人を育てたい」いう想いが強いということが挙げられます。
さらに同社では、洋菓子業界でも率先して新しい教育制度を導入したり、
働きやすい環境を整備しております。
その最たる例が、「半年ごとに各ポジションをローテーションで担当・経験して、入社5年を目安に、一通りの製菓技術や店舗運営ノウハウを習得できる仕組み」です。
棟田さん
「私が修行していた時と比べて世の中の価値観は大きく変化しています。
今の時代のニーズにマッチした教育が必要だと考えた時、今の若い方は早い段階から様々なスキルを習得して、キャリアアップしたいという意欲があります。
そこで入社1年目から実践的なスキルを習得できる機会を設けて、早く自分の夢を実現できるようにしています。」
そしてもう一つ、見逃せないのが「働きやすい環境の整備」
どんなに優秀な人材を採用しても、働く環境が劣悪であれば、入社1年を待たずに辞めてしまいます。
そこで同社では業界でも早くから「完全週休2日制」を導入。
また、夏休みを入社2年目から10日間、勤続年数に応じて最大20日間取れるようにしました。
また、機械化をするところはして労働時間の短縮も取り組んでいます。
他にも入社1年目から新作メニューの提案や商品名の考案などにも自由にチャレンジできることで、楽しく働ける環境をサポート。
これまでにも入社1年目のスタッフのアイデアが商品化された実績もあります。
こうした様々な取組が業界内で評判を呼び、少しずつ各製菓専門学校から色々な人材が集まるようになってきました。