みなさんは、建築の仕事と聞くと「図面を描く」「現場を管理する」というイメージが強いかもしれません。
でも実は、それだけではありません。建物に使う材料選びも、とても大切な仕事のひとつです。
今日は、志水工務店が実際に取り組んだ「材料探し」のエピソードをご紹介します。
◆ 京北で出会った北山杉
ある住宅の案件で「京都市内の木を使いたい」というご要望をいただき、私たちは京北エリアへ。
ここは北山杉の産地として有名で、木材市場や丸太屋さんを訪ねました。
実際に丸太が製材されていく様子を見学すると、木が“資材”になるだけでなく、
命ある素材が建築の一部に生まれ変わる瞬間に立ち会えます。
光沢のある磨き丸太を手で確かめながら選ぶ作業は、カタログや資料だけでは得られない体験です。
◆ 古建具の中から見つけた大阪格子
別の現場では「古い建具を活かしたい」というリクエストがありました。
私たちが向かったのは、何万点もの古建具が並ぶお店。寸法やデザインを一つひとつ確認して、ついに見つけたのが大阪格子です。
今では高額になってしまうような細工も、古建具としてなら手に届く。
長年大切に使われてきたものを、新しい建物に組み込むことで、
昔の職人の技と現代の建築が交わる独特の空間が生まれます。
◆ 材料探しの魅力
材料探しは時間も手間もかかります。
でも、「これだ!」という素材に出会えた瞬間の喜びは格別です。
木や建具ひとつで、建物の表情や空間の雰囲気は大きく変わります。
志水工務店では、こうした材料探しから建物完成まで、
社員一人ひとりが主体的に関わるのが特長です。
◆ 最後に
建築は、図面や設計だけではなく、素材との出会いから始まります。
もし少しでも興味を持ったら、ぜひ会社見学や現場見学に来てください。
教科書やインターネットでは味わえない、建築のリアルを体感できるはずです!