会社が海外展開する関係で、来年、薪火焼きの鈴田式を持ち込んで、ラスベガスの新店舗へ行くことが決まっています。元々、直接お客様とやり取りできるカウンタースタイルに魅力を感じました。それで、最初はリッツカールトンの鉄板焼きに就職しました。ホテルで5年もやっていると、自分は何でもできると思いがちです。いずれ自分の店を持ちたいと思っていたので、知り合いに居酒屋経営の話をもらったときは即答でした。ところが、そこで自分の力不足を思い知り、改めて修行したいというタイミングでこちらにお世話になることになりました。ホテルでは外国のお客様も多かったので、料理に関する基本的な英語のやり取りは経験が活かせそうです。
UPDATE:2024.10.11
前職の居酒屋経営は、自分以外はバイトとパートで回していて、やりくりが大変でした。自分一人でできることは微々たること。プライドを捨て、手に負えなければ人を頼ることが大切だと、今までの経験から学びました。特にここでは、お客様はお料理以外に、お店に来てからの体験も楽しみにされています。たった一つのお料理に合わせて仕込みから進んでいくので、チームワークも大切です。分からないことを分からないままやってミスにするのではなく、すぐに聞いて、周りと歩調を合わせながら進んでいける環境もありがたいです。料理人仲間から店の紹介や献立のアイデアをもらうこともあり、人を頼ることの大事さを学びました。
UPDATE:2024.10.11
この店に来てまだ3か月ですが、大将のお客様に対する意識の高さを目の当たりにしたことがあります。そのとき私は大将の横に付き、お料理の仕上げにチーズを削ってお出ししていました。ところが一皿だけ、チーズなしでという指示。理由が分からないままチーズなしでお出しすると、お客様が感激されたんです。予約が取りづらいこの店で、再来店は珍しい。その方は二度目のご来店で、初回にチーズが嫌いと言っていたそうです。大将はそのことを覚えていて、敢えてチーズをかけずに提供されたのです。たった2回の来店で、ご予約時に聞いていたわけでもなく、現場でのこの対応はさすが!大将の細かな気配りに、私もしびれました。
UPDATE:2024.10.11