FEED

注目記事

2025.02.09 2
「できるだけ早く成長して、20代で現場を統括する責任者として活躍したい」と考えている方も少なくないでしょう。 一方で建築業界の技術職として新卒入社した場合、特に大手企業では各工程の分業化が進んでいるために限られた経験しか積めないケースが多く、冒頭のような希望を早く実現できるチャンスは限られています。 その中、新卒入社数年で「所長」になるケースが多い企業があります。今回、高松建設株式会社のケースをご紹介します。     【高松建設株式会社 プロフィール】 1917年の創業以来、累計5,000棟を越える建物を世の中に提供。  建物の建設を通して培ってきた研究・開発技術は、今日の集合住宅・オフィスビル・商業施設・ホテル・物流倉庫などの多種多様な建物に活かされています。 また「C&C」(consultant & construct company)という特長があります。 これはお客さまの抱えておられるお悩みや課題、トラブル(建築と関連性のないことも含め)を丁寧に解きほぐし、解決へのお役立ちを果たすというコンサルタント機能と、長年に亘って培ってきた設計・工事の技術力を両輪として、お客さまの事業を成功に導く力。それが同社の強みであるとともに、真のソリューション(問題解決)型建設会社として高い評価を得ています。   【早く成長できる理由① ほぼすべてが自社設計・施工】   高松建設の強みの一つが、「営業」「設計」「施工管理」をすべて自社で行う建設会社である、という点です。 同社で取扱う建物はすべて自由設計で、敷地・用途・形状・構造・デザインもすべて違う、世界でたったひとつの建物で、なおかつ全体の92%が自社設計・自社施工。営業部・設計部・工事部の各セクションが一体となってトータルパフォーマンスを発揮することで、デザイン性・機能性はもとより、安全性、耐震性においても高品質な建物の建設を実現しています。   そのうえで同社は「現場は真実を一番早く、正しく簡単に教えてくれる。」を行動基準に設定。日々刻々と変化していく現場の中で、小さな問題すら見落とさず臨機応変に対応していくことが実業務において求められるため、早くから現場での経験をさせる機会を設けています。 施工管理職として新卒入社した場合、工事の全工程が社内で完結することから工事部門だけではなく、常に営業や設計部門、協力業者と密接に連携しながらアイデアを出し合い、実践。その結果、1年目から様々な知見を得て、経験を積むチャンスがあります。 [早く成長できる理由① ほぼすべてが自社設計・施工]     【早く成長できる理由② 入社2カ月目には現場配属&工事の全工程に関われる】   入社1か月間の研修では、前半で営業・設計・施工管理の全職種合同で社会人としてのルールやマナーについて学び、後半では各部門分かれて基本的な仕事内容や見地に関する基礎知識を習得します。 そして2カ月目以降、施工管理メンバーは早速工事現場に配属されて所長以下、先輩メンバーの指導を受けながら実践的なスキルを身につけていくことになります。   さらに特筆すべきは基本、新卒社員の多くはこれから工事が始まる現場に配属されるというルールがあること。 つまり「更地」の状態から基礎工事~上屋の工事~内装工事を経て竣工するまでの最初から最後まで一貫して携わることができます。 そのため基本的な工事の全体の流れや、各工程における職人さん対する指示・管理に関して身をもって体験したり、学べるのです。   【早く成長できる理由③ 実践的な研修を通じて継続的にスキルアップ】   現場での経験だけではなく、研修に関しても入社2カ月目以降、定期的に本社などに動機が集まって実施しています。 特に現場を管理する上で重要な「安全」に関する講習では、足場の組立や操作をする視点から、安全に工事作業を進めるための重要ポイントを学びます。   さらに「鉄筋の配筋」「型枠の組み立て」等、本来は監督の仕事ではない「職人さんの仕事」を実際に経験。自ら体を動かすことで、職人さんのすごさを学んでいただきます。 現場では施工管理職の立場が強いこともあってか、職人さんに対して高圧的な態度で指示を出す方もいますが、安全かつ円滑に現場を管理する上で大切なのは、職人さんに対するリスペクトや尊敬の念を常に持って接すること。   このように、研修では知識以外にも仕事に対する考え方の研修も行います。 普段とは違う視点を体験することによって、その時の経験を生かして、多角的な視点で安全に関するチェックや指導ができるようになります。   ほかにも足場を実際に組んでみるなど、普段施工管理がやらない作業を自ら早めに体験することによって、安全かつ円滑に工事を進めるためのノウハウを早く習得することができるのです。   [早く成長できる理由③ 実践的な研修を通じて継続的にスキルアップ]   【早く成長できる理由④ 周りの手厚いフォローを受けて最短7年で所長へ】   現場の上長や先輩だけでなく、多くの職人さんたちも若手社員に対する面倒見がとてもよく、わからないことがあれば丁寧に教えてくれます。 時には作業の手を止めて、わかるまで付き添って教えるなど、次世代を担う若手社員をみんなで育てていこうとする社風が深く根付いています。   周りのサポートを受けながら成長することで、最短入社5年目で所長へ! 【工事部のキャリアアップ例】 ▼入社1年目 建設工事におけるQCDSE管理全般の重要性をつかみます。 現場工程のサイクルを理解し、建物ができ上がる過程を肌で感じます。 ▼入社3年目 2年間の知識と経験を基に、自分自身で仕事を組み立てていきます。 協力業者との打合せや現場で実際に建物を建てるための詳細図面の作成、建物の細かな納まりなどについて勉強しながら現場運営にもチャレンジ。 また並行して、所長になるために監理技術者の資格取得を目指します。 ▼入社7年目 監理技術者の資格を取得し、現場代理人(所長)として自社の社員及び協力業者を統率・牽引します。また営業部・設計部の社員と共に御施主様と打合せを行い、御施主様のニーズを建物づくりに反映させていきます。 [早く成長できる理由④ 周りの手厚いフォローを受けて最短7年で所長へ]     【学生の皆さんへのメッセージ】   『失敗を恐れるな。けれども、同じ失敗を繰り返すな。』という当社の行動基準にあるとおり、工事部では社員を若くして現場所長に抜擢しています。 自らの知識と知恵を生かしてものづくりに専心し、知らない事・解らない事は上席者のフォローを受けながら現場を竣工に導きます。その積み重ねが社員の成長につながると確信しています。 また工事部の仕事はお客様のニーズに応え、設計された建物を形にします。「高品質の建物を造り、その資産価値を高めること」「周辺近隣の皆様との良好な関係を築くこと」など、全てはお客様の事業を成功に導くためであり、重要な役割を担っています。   夏の暑さ、冬の寒さはもちろん、雨や風の対策、時には台風が接近すれば現場に待機する事もあります。しかしその苦労が大きければ大きいほど、完成した建物に愛着や誇りを感じ、施主・オーナー様から感謝される大きな喜びと貴重な達成感を得られるはず。   ぜひ皆様の挑戦をお待ちしています。
 
2025.02.28 3
テーマの概要  施工管理の仕事は「オーケストラの指揮者」とよく言われます。全くの更地から大小さまざまな建物を図面通りに、かつ予算やスケジュールに合わせて安全に作り上げていくために、施工管理一人では何もできません。 基礎工事や外構・内装をはじめ、給排水・電気・ガス・空調などの各種設備を施工していくプロの職人がいます。彼ら一人一人の持つ技術や能力をスムーズに発揮することによって、初めて建物が完成します。 そこで数多くの職人さんたちをまとめあげるのが、施工管理の仕事。 まさに様々な楽器を奏でるプロ演奏家たちをうまく指揮することで、壮大な交響曲を生み出す指揮者のような重要な役割を担います。 このテーマの学びの魅力とは? 多くの人たちをマネジメントする施工管理において、4つの重要なテーマがあります。 工程管理:工事スケジュールを作成したうえで、それに沿って工事が進行するように管理する業務。設計図のチェックや工事現場の確認を通じて、「どこの工事にどれくらいの時間と人が必要か?」などを計算します。思わぬトラブルによって工事の遅れが発生した際、調整するのも施工管理の仕事です。   品質管理:施工業者の作業内容を細かくチェックして、設計図通りに工事が進んでいるか確認する業務。限られた予算の中で質の高い施工を実現するために、ミスはないか?手抜き工事がないか?なども厳しくチェックします。現場においてしっかり自分の目で確認することが大切です。   安全管理:安全に工事が進むように、工事現場の安全確保を図ります。例えば足場の開口部から作業員や建材が落下しないように手すりを設置したり、毎日の朝礼で安全指導を行ったりします。   原価管理:工事全体のコストを抑えるため、材料の調達や工事費の管理を行います。会社に利益が出るように人工費、材料費を調整・交渉するのも重要な業務です。 事例研究 見た目が大事/とにかくメモをする/職人さんへの接し方etc. 高松建設の施工管理に必須とされるポイントから、学んでみよう これから施工管理を目指す方に知ってほしいポイント5つ [ポイント5つ] 現場監督/施工管理の仕事の中には、すべての仕事にも通じる大切な知識やノウハウが数多く詰まっています。 それに加えて施工管理の場合、特に重要なのは「安全」に対する意識や対応。 時には危険な作業も伴うからこそ安全第一で、なおかつスケジュール通りに高品質な施工を実現するためには、様々な点で常日頃から注意したり、周りの関係者とコミュニケーションを図るなど、基本的なルールを守ることが大切です。 そこで今回、創業100年を超える老舗建設会社「高松建設株式会社」で現在、所長として活躍する施工管理社員のご協力を得て、知ってほしいポイント5つをご紹介。 特に現在、建築分野を学んでいて、これからマンションやオフィスビルなど様々な建築物の施工管理/現場監督として活躍したいと考えている方は、ぜひチェックしてください。 【高松建設株式会社 プロフィール】 1917年の創業以来、累計5,000棟を越える建物を世の中に提供。  建物の建設を通して培ってきた研究・開発技術は、今日の集合住宅・オフィスビルなどの多種多様な建物に活かされています。 また「C&C」(consultant & construct company)という特長があります。 これはお客さまの抱えておられるお悩みや課題、トラブル(建築と関連性のないことも含め)を丁寧に解きほぐし、解決へのお役立ちを果たすというコンサルタント機能と、長年に亘って培ってきた設計・工事の技術力を両輪として、お客さまの事業を成功に導く力。それが同社の強みであるとともに、真のソリューション(問題解決)型建設会社として高い評価を得ています。   【ご協力いただいた社員のご紹介】 永山和樹さん(30歳) 麻生建築&デザイン専門学校 建築学科を卒業後の2016年、高松建設に入社。 現在、東京エリアにて所長として賃貸マンションの新築工事現場を統括している。 [永山和樹さん] ポイント① 細かな整理整頓が命!いつも現場をきれいにする [ポイント1 細かな整理整頓が命!いつも現場をきれいにする] 工事現場は日々、様々な建築資材が運び込まれたり、また様々な工具や建設機械などを多くの工事関係者が使用することになるため、現場の作業環境を整備することは、安全かつ円滑に作業を進めるためにはとても大切。 毎日の整理整頓はもちろん、多くの人が行きかう通路や足場などに邪魔なものが落ちていないか?こと細かくチェックします。 仮に工具や資材が散らかっていれば、必要なモノをすぐ取り出せずに作業が遅延したり、また通路がゴミだらけなら、そのごみに足を引っかけて転ぶなど、けがにつながるリスクも。 私の経験上、優秀な施工管理社員や所長が担当する現場は共通して各種資材や工具などがきちんと整理整頓されていたり、通路や作業場にはごみや邪魔なものが一切なく、キレイな状態を維持しています。 ポイント② メモ魔しか勝たん!毎日言われたことをメモする [ポイント2 メモ魔しか勝たん!毎日言われたことをメモする] 特に1年目は、毎日上長や先輩、そして各分野の職人さんとコミュニケーションをとる中で、様々な専門用語が飛び交います。 また「○○を○○に移して」など、具体的な指示を受けることが多々あります。 その際、当然ではあるのですがわからない言葉が多く、また指示内容を正確に理解していないケースがほとんど。 そこでお勧めなのは、まず言われたことでわからないこと、気になること、引っかかることが一言でもあれば、すかさずメモを取りその後、自分で調べたり、周りに聞くことです。 私が新人時代、1日10P以上をメモしたり、メモ帳に書いている余裕がないときには手の甲に直接書いていました。しかもすぐ消えないように油性ペンで。 メモを書き、自分で調べたり質問して、そこで得た知識を現場で生かす。 この繰り返しによって短期間での成長につながります。 ポイント③ 伝える以上に大切!相手の意見を引き出すテクニック [ポイント③ 伝える以上に大切!相手の意見を引き出すテクニック] 施工管理の仕事である種、最も重要なのは、現場で活躍する職人さんたちとの打ち合わせの場になります。スケジュール通りに既定の作業を安全に進めるためには、しっかり打ち合わせを行い、相手と意思疎通を図り、相互理解を深めることが大切。 しかし新人がよく陥りがちなのは、打ち合わせを「ふわっと」したゆるい感じで終わらせてしまうこと。そして自分の意見や指示を「一方的に」してしまうことです。 大事なのは、自分の意見を相手に伝えるだけでなく、相手の意見をうまく引き出すこと。 自分より職人さんの方が現場経験が長く、豊富なノウハウや知識を持っているからこそ、「このテーマについて○○さんはどう思います?」といったように、意見を聞き出してその内容を実際の管理に生かしていくことで、円滑に作業が進みます。 ポイント④ リスペクトから始める!職人さんとフラットな立場で関係を築く [ポイント④ リスペクトから始める!職人さんとフラットな立場で関係を築く] 施工管理はその名の通り、工事現場を管理する立場になります。 しかしその意味をはき違えている方もいて、実際に現場で作業する職人さんに対して「上から目線」で指示を出したり、高圧的な態度で接するケースも。 しかしそうした態度や失礼な言い方で接してしまえば、職人さんからの反発が生まれてしまい、実際の工事作業にも悪影響が及んでしまいかねません。   だからといって必要以上に相手を持ち上げる必要もありません。 現場監督として安全やスケジュールを守るため、絶対に伝えなければならないことや指示する必要がある場合には、毅然とした態度で接することも大切です。   このバランスをとるのが難しいのですが、困ったときには所長や部門長などの助けを得ながら、現場の打ち合わせに同席してもらって必要なサポートを受けることもできますので、遠慮なく声をかけてください。 ポイント⑤ 超難解パズルを完成させよ!図面が建物になるやりがい [ポイント⑤ 超難解パズルを完成させよ!図面が建物になるやりがい] 最後にぜひお伝えしたいのは、改めて施工管理の仕事を選んで感じる、この仕事ならではのやりがい。 様々な図面から、十数階の高層マンションが形になるまでの全工程に関して、特に私たち高松建設の施工管理社員は深くかかわることができます。 その過程において、28業種ある様々な専門分野の職人さんと工程・スケジュール・予算・安全・品質など様々な観点から、どのような形で組み合わせるのがベストか?まるで超難解パズルを完成させるように試行錯誤を繰り返して、その答えを見つけ出します。 時にはミスすることもありますが、その経験や教訓も生かして次につなげていくことによって、無事に自分の目の前で竣工できたとき、言葉にならないやりがいや達成感、そして喜びを実感できるでしょう。   実際に現場に出れば様々な苦労や困難、悩みにぶつかることになりますが、その時こそ、こうした「施工管理ならではのやりがい」を思い出してください。 ※参考資料 偉そうな現場監督は、ちゃんと嫌われます 現場カントクという素晴らしき世界」#28 この世のすべてに役割がありますが、現場監督の仕事は、現場の主役である職人さんが、気持ちよく働ける環境を作ることにあります。   施工管理とは?仕事内容や現場監督との違い、求められる資格を解説 施工管理の仕事内容や役割、そして求められる資格について丁寧に解説しています。 会社では教えてもらえない 仕事が速い人の手帳・メモのキホン 社会人として上手に、そして早くメモを取るためのノウハウやヒントをご紹介しています。   【現場監督の必須スキル 】片付けと段取りの重要性 現場監督して必須スキルとなる、現場での片付けや段取りのノウハウを丁寧に説明しています。