「できるだけ早く成長して、20代で現場を統括する責任者として活躍したい」と考えている方も少なくないでしょう。
一方で建築業界の技術職として新卒入社した場合、特に大手企業では各工程の分業化が進んでいるために限られた経験しか積めないケースが多く、冒頭のような希望を早く実現できるチャンスは限られています。
その中、新卒入社数年で「所長」になるケースが多い企業があります。今回、高松建設株式会社のケースをご紹介します。
【高松建設株式会社 プロフィール】
1917年の創業以来、累計5,000棟を越える建物を世の中に提供。
建物の建設を通して培ってきた研究・開発技術は、今日の集合住宅・オフィスビル・商業施設・ホテル・物流倉庫などの多種多様な建物に活かされています。
また「C&C」(consultant & construct company)という特長があります。
これはお客さまの抱えておられるお悩みや課題、トラブル(建築と関連性のないことも含め)を丁寧に解きほぐし、解決へのお役立ちを果たすというコンサルタント機能と、長年に亘って培ってきた設計・工事の技術力を両輪として、お客さまの事業を成功に導く力。それが同社の強みであるとともに、真のソリューション(問題解決)型建設会社として高い評価を得ています。
【早く成長できる理由① ほぼすべてが自社設計・施工】
高松建設の強みの一つが、「営業」「設計」「施工管理」をすべて自社で行う建設会社である、という点です。
同社で取扱う建物はすべて自由設計で、敷地・用途・形状・構造・デザインもすべて違う、世界でたったひとつの建物で、なおかつ全体の92%が自社設計・自社施工。営業部・設計部・工事部の各セクションが一体となってトータルパフォーマンスを発揮することで、デザイン性・機能性はもとより、安全性、耐震性においても高品質な建物の建設を実現しています。
そのうえで同社は「現場は真実を一番早く、正しく簡単に教えてくれる。」を行動基準に設定。日々刻々と変化していく現場の中で、小さな問題すら見落とさず臨機応変に対応していくことが実業務において求められるため、早くから現場での経験をさせる機会を設けています。
施工管理職として新卒入社した場合、工事の全工程が社内で完結することから工事部門だけではなく、常に営業や設計部門、協力業者と密接に連携しながらアイデアを出し合い、実践。その結果、1年目から様々な知見を得て、経験を積むチャンスがあります。
【早く成長できる理由② 入社2カ月目には現場配属&工事の全工程に関われる】
入社1か月間の研修では、前半で営業・設計・施工管理の全職種合同で社会人としてのルールやマナーについて学び、後半では各部門分かれて基本的な仕事内容や見地に関する基礎知識を習得します。
そして2カ月目以降、施工管理メンバーは早速工事現場に配属されて所長以下、先輩メンバーの指導を受けながら実践的なスキルを身につけていくことになります。
さらに特筆すべきは基本、新卒社員の多くはこれから工事が始まる現場に配属されるというルールがあること。
つまり「更地」の状態から基礎工事~上屋の工事~内装工事を経て竣工するまでの最初から最後まで一貫して携わることができます。
そのため基本的な工事の全体の流れや、各工程における職人さん対する指示・管理に関して身をもって体験したり、学べるのです。
【早く成長できる理由③ 実践的な研修を通じて継続的にスキルアップ】
現場での経験だけではなく、研修に関しても入社2カ月目以降、定期的に本社などに動機が集まって実施しています。
特に現場を管理する上で重要な「安全」に関する講習では、足場の組立や操作をする視点から、安全に工事作業を進めるための重要ポイントを学びます。
さらに「鉄筋の配筋」「型枠の組み立て」等、本来は監督の仕事ではない「職人さんの仕事」を実際に経験。自ら体を動かすことで、職人さんのすごさを学んでいただきます。
現場では施工管理職の立場が強いこともあってか、職人さんに対して高圧的な態度で指示を出す方もいますが、安全かつ円滑に現場を管理する上で大切なのは、職人さんに対するリスペクトや尊敬の念を常に持って接すること。
このように、研修では知識以外にも仕事に対する考え方の研修も行います。
普段とは違う視点を体験することによって、その時の経験を生かして、多角的な視点で安全に関するチェックや指導ができるようになります。
ほかにも足場を実際に組んでみるなど、普段施工管理がやらない作業を自ら早めに体験することによって、安全かつ円滑に工事を進めるためのノウハウを早く習得することができるのです。
【早く成長できる理由④ 周りの手厚いフォローを受けて最短7年で所長へ】
現場の上長や先輩だけでなく、多くの職人さんたちも若手社員に対する面倒見がとてもよく、わからないことがあれば丁寧に教えてくれます。
時には作業の手を止めて、わかるまで付き添って教えるなど、次世代を担う若手社員をみんなで育てていこうとする社風が深く根付いています。
周りのサポートを受けながら成長することで、最短入社5年目で所長へ!
【工事部のキャリアアップ例】
▼入社1年目
建設工事におけるQCDSE管理全般の重要性をつかみます。
現場工程のサイクルを理解し、建物ができ上がる過程を肌で感じます。
▼入社3年目
2年間の知識と経験を基に、自分自身で仕事を組み立てていきます。
協力業者との打合せや現場で実際に建物を建てるための詳細図面の作成、建物の細かな納まりなどについて勉強しながら現場運営にもチャレンジ。
また並行して、所長になるために監理技術者の資格取得を目指します。
▼入社7年目
監理技術者の資格を取得し、現場代理人(所長)として自社の社員及び協力業者を統率・牽引します。また営業部・設計部の社員と共に御施主様と打合せを行い、御施主様のニーズを建物づくりに反映させていきます。
【学生の皆さんへのメッセージ】
『失敗を恐れるな。けれども、同じ失敗を繰り返すな。』という当社の行動基準にあるとおり、工事部では社員を若くして現場所長に抜擢しています。
自らの知識と知恵を生かしてものづくりに専心し、知らない事・解らない事は上席者のフォローを受けながら現場を竣工に導きます。その積み重ねが社員の成長につながると確信しています。
また工事部の仕事はお客様のニーズに応え、設計された建物を形にします。「高品質の建物を造り、その資産価値を高めること」「周辺近隣の皆様との良好な関係を築くこと」など、全てはお客様の事業を成功に導くためであり、重要な役割を担っています。
夏の暑さ、冬の寒さはもちろん、雨や風の対策、時には台風が接近すれば現場に待機する事もあります。しかしその苦労が大きければ大きいほど、完成した建物に愛着や誇りを感じ、施主・オーナー様から感謝される大きな喜びと貴重な達成感を得られるはず。
ぜひ皆様の挑戦をお待ちしています。