「スペイン料理」と聞いて、みなさんはどんなイメージをもちますか?まずはパエリア、他には…… よくわからないなぁ、という人が多いかもしれません。そこで今回は、スペイン料理の特徴と私たち「エル・ポニエンテ」の足跡について、その一端を紹介します。
◎スペイン料理は“素材本来の味を生かした料理”
ソースや複合的な味付けに頼らず、素材の味を十分に引き出すのがスペイン料理です。ひとつの鍋で一品を仕上げる調理法が特徴で、旨味を足したり引いたりしない。それだけに、“素材に対してごまかしのない料理” とも言えます。また北部のバスク料理、南部のアンダルシア料理、内陸部のマドリード料理など、地方によって趣が異なる点も魅力。その種類は実に豊富で、日本では知られていない郷土料理がまだまだたくさん存在しています。
◎日本で最初のスペインバル「エル・ポニエンテ ゴソ」
スペイン料理には馴染みが薄くても、「バル」という言葉を知っている人は多いはず。「バル」とは小皿料理(タパス)をつまみながらお酒や会話を楽しむ店のことで、一日に何度も食事をとるスペインの食文化から生まれたスタイルです。この「バル」スタイルを日本に持ち込んだのは、実は私たち。今から20年以上前、スペイン料理全般を扱う本店「エル・ポニエンテ」に続いてオープンした「エル・ポニエンテ ゴソ」が、日本で最初のスペインバルです。
◎本物を伝えるために~イベリコハム輸入の活路を開く
スペイン料理を代表する食材にイベリコ豚があります。世界でもっとも美味しいと言われるイベリコハム、骨は煮込み料理に用いられ、スペイン料理には欠かすことができません。輸入には多くの難題がありましたが、国と何度も交渉を重ね活路を開いてきました。“何とかして本物を伝えたい” “世界一のイベリコハムを食べてもらいたい”という私たちの情熱、妥協なき行動が実を結び、日本でも広くイベリコ豚が知られるようになったのです。
1990年代の創業より、一貫して本場スペインの味を追求・提供し続けているエル・ポニエンテ。現在は生ハム(南ヨーロッパで伝統的につくられている長期熟成ハム)の正しい知識や取り扱いの普及にも尽力しています。スペイン料理の奥深さと素晴らしさ、そしてその根底にある「愛」を、これからも多くの方に伝えていきたい。みなさんもぜひ一度、当店でスペインの料理と文化に触れてみて下さい。世界観が変わりますよ!