私は土木・建設業に従事して何十年もたちますが、この仕事の魅力の一つが「思い出が形に残る」ことだと感じます。
どのような仕事に就いても、必ず苦労はあります。思い通りにいかなかったり、納得できなかったり、自らの実力不足に悔しい思いをしたりすることもあるでしょう。事実、我々の仕事も危険なことやわずらわしいことはたくさんあります。
でも、実際に現場が完成したり、復旧が完了したりして誰かの役に立てると思ったら嬉しいですし、数年後その現場を通りかかったときには、当時のことが鮮明によみがえってきます。そのとき、私は何よりもの喜びを感じるのです。
一度行った工事は、何十年もの間、人々に安全や利便性を提供してくれます。まだ若かったころの私ががむしゃらになって頑張った現場が、今も現役で活躍してくれている。その喜びは、お金では決して買えません。
過去の現場をgoogleストリートビューで見ることがありますが、「ここは私が対応した現場だな」などと思い、うれしい想いが込み上げてきます。
皆さんにも、十年後、二十年後も残る仕事に携わってもらい、自らの手でこの国の安心安全を守っているといった実感を得てほしいです。
代表取締役 貝阿彌 智也
