来日3年目の計画・技術グループ社員と面接から見守ってきた取締役が語る「解体の仕事」
3年前ミャンマーからはるばる来日したトゥエさんは、何を思って日本に来たのか。そんなトゥエさんを見守ってきた取締役総務部長の田中さんと、解体について語り合っていただきました。
ミャンマーから日本へ
田中:面接をしたのが4年前ですね。トゥエさんは面接で1人だけ日本語を話してくれてたんですよね。
トゥエ:私は日本に来たのは当社で2回目なので。最初は岐阜の建築会社でした。
田中:ミャンマーは女性の社会進出が今から始まるという状態だったけれど、向上心ややる気、熱意というものをすごく感じました。
トゥエ:ありがとうございます。解体の知識はまったくありませんでしたが、内定から入社まで1年あったので、会社から解体用のCADについて書かれた冊子を送ってもらって、メールで出来上がった図面を見ていただいて勉強ができたのがありがたかったです。
田中:そうでしたね。当社は2013年にベトナム人実習生を受け入れたのが始まり。今では外国人の方が当たり前に働いているという状態なので、トゥエさんたちを受け入れる際にどうすればいいか経験があったんですよ。
トゥエ:外国人の受け入れでは何を大切にされてるんでしょうか。
田中:現場に出てもらう従業員は、特に対人スキルですね。というのも、何かあったら職人さんに聞くということが絶対必要になってきますからね。
向上心を持ってスキルを身につける
田中:仕事は慣れましたか?
トゥエ:正直まだ慣れている最中だと感じています。
田中:確かに、解体現場は道具も部品もたくさん。100あれば100通りの施工法があるので、正解が1つではないからね。
トゥエ:仰る通りです。打合せの内容で図面を作ってもそれが本当に現場に合った方法なのかわからなくて…
田中:例えば1年くらい経つと、角度なんかの必要なところはわかるようになるけれど、確信をもって強くプレゼンできるレベルにはならない。いわば「計画図は作成できるけれど、魂の入った計画図は作成できない」という状態ですよね。今のトゥエさんはより良い計画図を作ろうとしている最中ですね。
トゥエ:そうです。時間があるときに1人で現場に行って勉強をするようにしています。
田中:いい向上心です。慣れてくれば、いずれ計画担当者として1人で打合せを任せたいと思っています。期待していますよ。
トゥエ:はい、がんばります!日本で仕事をするのは少し不安もありましたが、皆さん温かい雰囲気でとても働きやすいです。
田中:トゥエさんは日本語も熱心に勉強してくれてますよね。日本語検定も1級取得したんでしょう。通訳になれるよ!
トゥエ:ありがとうございます(笑)
将来は母国に、日本で学んだことを活かしたい
トゥエ:ミャンマーでは解体を専門にしている会社がないので、解体は重機でササっとすると思っていましたが、入社してすごい技術を使っているんだと知りました。
田中:ものすごく計算が必要な仕事だからね。この仕事をしていると、建物の見方が変わってこないですか?
トゥエ:はい!そうなんです!建物を見ると、「なんでこの建物ブロック壁なの?解体しにくい!」とか思ってしまうんですよ(笑)
田中:ウチならではの職業病ですね(笑)
田中:将来の夢って何なのかな?やはり母国へ?
トゥエ:はい。故郷で解体の会社を創りたいです。ミャンマーはこれから発展していく国ですので、解体が必要になるのはこれから。そのときに当社で学んだことを活かしていきたいですね。
田中:将来のミャンマー支社長!(笑)
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