
私がお菓子づくりに本気で取り組もうと思ったのは二十歳のときです。最初に働いたお店がコンクールに力を入れていて、そこでの経験が、人生を大きく変える転機になりました。学生時代は勉強が嫌いで、この世界に入ったのも偶然の要素が大きかったのですが、コンクールで入賞した先輩たちが社長にお小遣いをもらい、お寿司をご馳走になっているのをみて一念発起。「お寿司を食べたい」との一心でコンクールに挑戦し、幸運にも優勝できたのが二十歳のときでした。この時にはじめて、“プロの世界で評価されるには結果を出すこと”の意味を実感し、本気で「もっとお菓子の勉強をしよう」と思うようになりました。
私は自分自身の経験から、最初に働く環境や人との出会いが、その後の人生を大きく左右すると考えています。今は一歩踏み出せば、日本だけでなく海外にも選択肢を持つことができる時代。家から近いから、勧められたから、という理由だけで就職し、「こんなはずじゃなかった」と後悔することがないよう、真剣に考えてお店を選びましょう。自分の未来のために、ぜひ視野を広げ、納得のいく選択をしてほしいと願っています。
代表取締役 横川哲也