私が料理人を志すようになったのは、板前だった父の影響が大きかったと思います。日本に生まれたからには、日本料理をきちんと学びたいという思いがありました。歳時記に沿って季節や行事を大切にする日本料理は、かっこいいなと憧れていました。
和久傳を知ったのは、専門学生の頃に読んだ雑誌の記事がきっかけです。農業研修や若手料理研究会などの研修制度、そして33歳のときに本店の料理長に就かれた鶴田料理長の姿を見て、若い世代でもチャンスがあるのだと感じました。実際にお店を訪れた際、焼き物を担当していた若い料理人の所作がとても美しく感動し、料理も、それ以外のこともここで学びたいと強く思い、入社を決意しました。
UPDATE:2025.10.21

板前をやっている以上、「お客様に美味しいと言っていただける料理を出すこと」は常に心の中にあります。
焼き物の火入れや包丁の仕事が思った通りにできて、お客様に「美味しかったよ」と言っていただけたとき、本当にやりがいを感じます。自分の仕事に責任を持ち、妥協せず、納得のいく料理を出して評価をいただきたいと思っています。
まかないも一から十まで自分で仕上げる料理なので、入社1年目に作ったひじきの煮つけを、初めて鶴田料理長に「美味しく炊けてるね」と褒めていただけたときはすごく嬉しかったです。
そうした瞬間があるからこそ、料理もまかないも、もっと頑張ろうと思える原動力になります。
UPDATE:2025.10.21

入社5年目の今は、部屋焼きや揚げ物、発送もの(鱧しゃぶ)など、幅広く担当しています。
本店〈高台寺和久傳〉には、「部屋焼き」というスタイルがあり、お部屋に炉を持ち込んで、お客様の目の前で焼き物を仕上げます。
入社1年目の秋、「鮎を焼けるようになったら、部屋焼きに出られるチャンスがあるかも」と考え、自主的に鮎をもらって練習を重ねました。最初は先輩に見てもらいながら、少しずつ一人で焼けるようになっていきました。
先輩から振り返りやアドバイスの時間をつくっていただけるので、とてもありがたいですし、挑戦と成長を支えてくれる環境が和久傳にはあると感じています。
UPDATE:2025.10.21
