先輩から後輩へ、成長の連鎖
「安心と信頼」その経営方針のベースには、ありがとうが溢れる社員同士の交流があります。
年齢や立場に関係なく、互いを尊重し切磋琢磨し合う最高の職場環境。現場の生の声をのぞいてみましょう。
●MEMBER PROFILE
岡野誠司(2006年入社/大阪工業技術専門学校卒/施工管理 所長)
現場の中核を担う中堅リーダー。仕事はもとよりパソコンから社会制度に至るまで豊富な知識を持つ。
厳しくもあたたかい人柄に人望は厚い。
山本翔太(2019年入社/修成建設専門学校卒/施工管理)
入社二年目の期待の星。学生時代はラグビー、今はバスケットを楽しむスポーツ男子。
和菓子、とりわけ苺大福に目がないスイーツ男子でもある。
心構えや一般常識を大切にする現場
岡野:はじめて顔を合わせたのは、確か入社前の研修だったよね?緊張感が伝わってきたことと、おとなしそうな子だなと思ったことは覚えているよ。
山本:僕は岡野さんがすごく話しかけてくれたこと覚えています。まだ入社前なので、こちらからは話しかけにくいなと思っていて。でも、「山本くんは学生時代何してたん?」と、いろいろ聞いてくれて嬉しかったです。親しみやすいというか、優しい方だなというのが、僕の岡野さんの第一印象です。
岡野:そうそう、みんなが気を遣っているのがわかったから、何とか場を和ませようと思ったんだよ。その後6月まで研修があって、7月に山本君が僕の現場に配属になったんだよな。
山本:年齢が近い先輩に「岡野所長はいい意味で厳しい先輩だ」と聞いていたので、自分はだらしないところが多いから気をつけよう…と思いました(笑)
岡野:わりと厳しいかな?自分では細かいだけだと思っているけど。はじめは何もわからないから、心構えや一般常識を教えることも必要。言葉遣いや文章の書き方、パソコンの使い方まで、確かにいろんなことを伝えているかも。
山本:はい、よく怒られました(笑)そんな言葉遣いするな!って。でも岡野さんからキビしい指導を受けたおかげで、話す言葉に注意して、今の言葉は適切だったか?と振り返る習慣がつきました。最近は他の人からも注意されることが少なくなったんですよ。
岡野:おー、努力してるな!たしかに意識していることは伝わってくるし、真面目によくやっているよ。現場を持ち始めるとお客さんと話す機会も増える。話し方は急には変えられないから、地道に努力して勉強することは大事だと思うよ。これからも頑張るように(笑)
山本: 嬉しいです。岡野さんは誰に対しても態度が変わらない。言うべきことはしっかり言うし、仕事を離れると気さくに話せるし。カッコイイなって尊敬しています。
岡野:ちょっと、恥かしいからやめてよ(笑)
新人とベテランの仕事のバランス
山本:岡野さんは仕事をする上で、転機になったことはありますか?
岡野:一人で現場を担当するようになってからかな。所長になって、わかっているようでわかっていないことが多いと実感して。とにかく勉強するしかないと必死だったよ。
山本:岡野さんは本当に勉強熱心で、何でも知っていますもんね。勉強のコツってあるんですか?
岡野:現場をよく見て記録を残しておくこと。忘れないように、気になったことは書き留めたり写真を撮ったり、それは僕も一年目からやっていたよ。あとは専門用語を覚えること。現場で使う用語がわからないと、監督や職人さんと話していても、次にどう動けばいいか見当がつかないから。そういえば、用語集買ったか?買ってないやろ?
山本:あ!……予約します(笑)
岡野:用語集でもいろんな種類があるから、先輩と一緒に選んだ方がいい。前の現場の時、一緒に買いに行こうと言いながら結局行けなかったからな。次の現場の主任に頼むといいよ。
山本:そうします。学校で国語や数学の勉強は全然面白くなかったけど、建築関係のことは知ろうという気持ちで学べるので不思議ですね。現場はしんどい時もあるけれど楽しいし、職人さんともだいぶ打ち解けました。その分、なあなあにならないように気を引き締めないと。
岡野:ま、ある程度はいいんじゃないかな。仲が良いに越したことはないよ。言うべきときに、ちゃんと言えることは大事だけどね。
山本:この前、現場の安全面で気になることがあって、(怒られるんじゃないか)ってドキドキしながら思い切って言いました。実は、現場監督って見ているだけかと思っていたんです。実際はやることがたくさんあって、一年経ってもまだまだ必死です(笑)
岡野:そうだよな。作業も実際経験してみないと、職人さんの大変さはわからない。わかって言うのとわからないで言うのでは、指示の出し方も全然違ってくる。最初は体がしんどいと思うけど、そのうち体より頭がしんどくなるよ。
山本:どういうことですか?
岡野:所長になるとデスクワークの割合が増えるからね。今は8割がデスク、2割が現場かな。本当は主任で現場を動き回っている方が気持ちはラク(笑)職人さんの動きや進み具合を、直接肌で感じられる現場が好きということもあるしね。バランスは大事だと思うよ。
山本:僕はまだ体で覚える仕事も多いですが、今の現場に上司の仕事を取りまくっている先輩がいるんです。そこまでするんだ!とすごく刺激になって。岡野さんや他の所長もみんな勉強熱心ですし、僕も頼られる先輩になれるよう頑張ります!