実家では、正月に親戚一同が集まるのが恒例でした。手伝うと褒められ、みんなでワイワイするのが本当に楽しかったです。料理が出来上がって「おいしい!」って言ってもらえた時の喜び。それが、私にとって最初の「料理の楽しさ」の原体験でした。
料理を仕事にしたいと思ったのは、調理場で働く母や、調理師をしている母の従弟の姿を見たのがきっかけです。幼心に「かっこいい!」と思い、中学生になる頃には、高校卒業後は調理の専門学校に行こうと決めていました。
部活や就職に限らず、何かを始める時は家族の影響を受けていますね。周りにその環境があって、自分でもやってみたら楽しくなった、そんな自然な流れで今調理師をしています。
UPDATE:2025.02.18
舞浜には、世界中から人が集まってきます。オフィシャルホテルでは、常にお客様が訪れ、料理を作る手が止まりません。
私にとって、料理を作る喜びは「おいしい!」と言ってくれる人がいること。だからこそ、たくさんの「おいしい!」に出会える場所で、ワクワクしながら働きたいと思い、舞浜のホテルに絞って就職活動をしました。
学生時代に研修で参加したホテルは、シェフがフランス人で言葉や作法の違いに戸惑ったのですが、こちらのホテルでは先輩方が優しく、丁寧に教えてくれるので安心です。繁忙期は忙しいですが、働く時間やお休みもしっかり保証されていて、楽しく働きながら日々成長を実感できる、やりがいのある職場です。
UPDATE:2025.02.18
お客様から「おいしかったよ」「ありがとう」という言葉をいただくと、本当に報われた気持ちになります。
ディナービュッフェには、お客様の前で調理をしてご提供する「ライブキッチン」があるのですが、私がオムレツを担当していた時、一度の食事で3度もおかわりしてくださったお客様がいました。一日に何百皿と作っていても、さすがにお顔を覚えます。その方が、人が少なくなったのを見計らって「おいしかったよ、また来るね」と声をかけてくださったのです。本当に嬉しくて、一生懸命作ってよかったと思えました。
料理に妥協しない総料理長から「あなたの作るオムレツはきれいだね」と言われたことも、大きな自信につながっています。
UPDATE:2025.02.18