建物が完成する過程には、たくさんの種類の工事が存在します。
それらのすべてを把握し、計画を立て、安全や進捗を管理するのが現場監督(施工管理者)です。
監督って、ちょっとカッコいい響きがあるけれど、実はものすごく業務の幅が広く、ほとんどの先輩が「はじめはパンクしそうになった!」と語っているほど。今回は、建物が建つまでの流れと、入社してすぐにパンクしないためのコツについて、入社3年目の先輩がお伝えします。参考にして下さいね。
教えてくれる先輩はこの人!
川辺 力矢(かわべ りきや)
2019年4月入社 修成建設専門学校出身
工務店を営む家庭に育つ。大きな建物を建てたい!との思いから、建築士資格取得を目指し修成建設専門学校へ進学。スナダ建設に入社したのは、明るくユーモラスな社風と充実した福利厚生(社員旅行やクラブ活動)に魅かれたから。「コロナが落ち着いたら、会社のスキューバーダイビング部に入部してライセンスを取得したいです」。
◆マンションはこんな流れで完成する
① まずは施工図を描くことから
現場監督というと“一枚の設計図をもとに工事を指示する” そんなイメージがありませんか?私はずっとそう思っていました。でも、おおもとになる設計図って、実は本一冊分くらいのボリュームがあるんです。平面図、詳細図、仕上げ表…… それらの中から工事に必要な情報を抽出し、職人さんが作業しやすいよう一枚にまとめたものが施工図。まずはこの施工図を、各フロア・工事ごとに作成していきます。いきなり描けるようにはならないので、まずは設計図の見方を覚えることから始めていきましょう。
② 測量~建物の基礎をつくる
次に行うのが、測量(位置出し)と基礎工事です。道路に三脚をたてて、何かを覗いている光景、見たことありますよね?あれは道路と敷地、敷地と敷地を分ける境界線を測量する作業を行っているんです。建物の位置が決まったら杭打ちをして、水糸という糸で“ここにこんな建物ができますよ”という輪郭をつくる。その後、建物を支持する層(地盤)に杭を打ち、掘削をしていきます。基礎部分の鉄筋が構造図のとおりになっているかチェックしたら、コンクリートを流し込んで建物の基礎が完成。目に見えなくなる場所なので、記録写真を忘れずにとっておくことも大切な仕事です。
③ 躯体工事~外装・内装工事
基礎が完成したら、その上に建物の骨組みとなる構造物をつくります。現場監督は、型枠大工さん、鉄筋屋さん、とびさんなどの手配、工程スケジュールの作成と進捗管理、チェックを担当。外壁が一センチでもずれていたら大変なことになるので、最終のチェックは念入りに行います。
輪郭ができ上がるにつれて、外壁塗装や内装工事もスタート。後半は多くの工事が同時進行するため、私たちもいろんな現場を行き来して、抜け漏れがないよう確認や指示を行います。いよいよ足場が外れて、完成した建物が目の前にあらわれた瞬間は言葉にできない感動を味わえますよ。
◆一年目はわけが分からなくても大丈夫
専門学校でひと通りのことは学んでいても、実際の現場では未知と驚きの連続。数学の公式と同じで、使いこなせるようになるには繰り返しやってみるしかありません。まずは現場に慣れることから始めて、下請業者さんの手配や工事のチェックなど、徐々にできることを増やしていきましょう。ちなみに私は、二件目の現場から施工図を描かせてもらいました。職人さんから「数字が足りない」「ここはもっと詳しく描いて欲しい」など意見をもらって、少しずつですが成長を実感できるように。はじめはちんぷんかんぷんでも、だんだん自分のやっていることが理解できるようになるので大丈夫です!
◆パンクしないポイントは「発信力」を高めること
わからないこと、できないことは、抱え込まずに発信する。そうすれば必ず助けてくれる人がいます。私も一年目、他の現場の先輩に、「わからないので助けてください・泣」と連絡したら、「よし!まかせとけ!」と、翌日本当にその先輩が来てくれたということがありました。発信すれば、救いの手だけでなく、チャンスや運も引き寄せられると思います。スナダ建設は先輩も上司も職人さんも、面倒見の良い人ばかりなので、ぜひ周りを頼って下さい!僕もすぐに駆け付けますよ!
施工管理ってやることが多くて大変!と思うかもしれませんが、建物が完成した時の達成感・やりがいは格段です。
初めから全部ができる人なんていません。スナダ建設では先輩や上司、同僚、職人さんなど周りのサポートがあるので、安心して成長できる環境がありますよ!